TRPGはじめて物語

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偽典・ロードス島戦記 転生編

2019年10月06日 20時29分59秒 | 妄想TRPGリプレイ

「じゃあ、心置きなくクラブに行こうか?」

「意義なし!」

「オッケー。

クラブの3だから、ストーリー2レベルまで開放ですね。

では、1レベルから行きましょうか」

「いきなり、魔神王とか出てこないよな?」

「出てきたら、倒せばいいじゃないですか」

「13レベルのモンスター相手にタイマンを張るほど、度胸はないし……

そもそも、生前それやって封印されてんだろ?」

「ああ、そうだったの?」

「正確には、タイマン張ったあと仲間が駆けつけて、タコ殴ったあと、精神体になってルーセントに乗り移って復活しようとしたところを、マーファのフレイルで石化させられたって事情だけど……

今のボクたちじゃあ、冥府のデーモンは戦えないよ」

「あっと、ちょうど良かった。

その説明が1レベルのストーリーです。

君たちは、町並みをキョロキョロしながらあたりを探索していると

『やあ、友人』

と、塀の上から声をかけられるよ」 

「ここに友達は来てないわよね?

ね?」

「そうだな……塀の上を見るよ」

「うん、それは塀の上にあるよ」

「それは、知ってるよ。誰なんだ?」

「それは、塀の上に座って君たちの方に笑顔を見せている。

『意識のある人間が、ここを通るのは久しぶりだ。

ちょっと話し相手になってくれないか?』

と、言ってくる」

「なんだ?冥府のデーモンかなんかか?」

「その割には、人間に対する敵愾心がないよな?」

「『そりゃ、そうだ。

俺はデーモンなんていう下等生物とは違うからな』」

「話が見えないわね」

「適当に話を合わせて情報を得ろってことかな?

『ボクたち以外にも、意識を保っている人間はいるのかい?』」

「『まあ、たいていの人間は、ここに来たときには意識があるのさ。

それが、だんだん虚ろになっていき、最後には、何も考えられなくなって、奈落に落ちていくんだ』」

「死んだら神様の審判を受けるんじゃないのか?」

「『それは、あそこだ……あーど忘れしちまったなぁ……』」

「お金とかが必要とか?」

「お金も時間も無いでしょうが……」

「魔神王について聞いてみようか?

形状とかねわかるかな?」

「名状しがたいんじゃないかな?」

「クトゥルフじゃない!!」

「まあ、実態を持たない精神体だからなぁ……

そーいや、名前もしらないや」

「ボクたち以外の意識のある人達はどうしてるの?」

「『ここは、死者の街。

アルヴィンス・デラクロスの作り上げし、最後の魔法都市。

当然、家を持ち職を持ち、生活を営んでいるよ』」

「なんか、重要そうな名前が出てきたわね……」

「どっかで聞いたような名前だなぁ……」

「知識技能。教養で判定していいよ」

「よし!」ーー58……(教養技能44+歴史LV1)

「教養技能と歴史よね?」ーー05……「成功したわ」

「なら、お答えしましょう。

古代王国カストゥール。

その10の門閥の一つ。

死霊魔術の門主!!

ノーライフキング!!!

古王国期ですら400年くらい生きてる。

現行最後のカストゥール王国の生き残り!!

アルヴィンス・デラクロスであります」

「え!?」

「ここって、魔法王国期の都市ってこと?」

「そうだね。

クリスタニアでは、異次元に都市作っていたし……

こういうとこに介入しててもおかしくないでしょう?」

「いま、ノーライフキングって言わなかった?」

「ヴァンパイアの上位種ですね。

まあ、15レベルくらいには下がっていますが、十分強いっすね」

「いや、そういう問題じゃないんだが……

どういう仕組みなんだ?

魔力の塔からの魔力供給は無いだろ?」

「魂の循環の一部に干渉して、魂を確保。

奈落と呼ばれている動力に魂を落として、魔力として都市に供給する。

無限の魔力じゃなくて、有限だけど尽きることのない魂を使ってる訳だね」

「これって、思いっきり死者の冒涜じゃないかしら?」

「死霊魔術師が、そんなことを気にするとでも?」

「うぐぐ……」

「あ……オルルンが、ヒロインが流しちゃいけないような鳴き声で唸ってる」

「てっきり神代からある物と思っていたけど……

魔法王国期の都市なのか……

ってことは、ここのダンジョンボスって……」

「その情報は、まだ先だけど、答えて上げよう。

ノーライフキング・アルヴィンスだよ」

「エルリーック!!あんたの居場所はここよー!!」

「ターンアンデットって、死んでも使えるのかな?

つーか、魔神王に勝てる存在がここのボスだったのか……」

「ショックが大きいようだから、2レベルはサラッと行くよ?

『最近、転生者共がこの街に降りて来てる。

奴らは、この街で何かをしようとしているらしい』

と、言うところで、そいつは塀から落ちるよ」

「……こいつ、ハンプティダンプティかな?」

「あ!?」

「……まあ、塀を強調してたからな……

しかし、座ってたのに滑って落ちるとか、どんだけドジなんだよ……」

「誰も自分から落ちたとは言っていませんが?」

「あ?」

「塀の裏から、八尺を越える巨人が出てくるよ?

『ぼ、ぼ、ぼ』」

「今度は『八尺様』かな?

呪われろ!」

「怪奇現象のオンパレードじゃない!」

「一応、イニシアティブを振ってくれるか?

八尺は……240㎝か……

じゃ、ジャイアント扱いで良いよね?」

「バカヤロー!

9レベルじゃないか!?」

「す、スリープクラウド!!」

「ま、まて早まるんじゃない!

ジャイアントは、オーガと違って話がわかる奴もいるんだ!

と、とりあえず、わかる言語で会話を試みろ!!」

「巨人語持ってる?」

「会話は1レベルあるわ!まだ、何を覚えるか決めてない!!」

「エルフ語とかじゃなかったかな?

まあ、下位古代語は覚えてるだろうから、−20%で勘弁してあげよう」

「か、簡単な挨拶をしてこの場を離れるわ!

いい?

じっと目を見て、後づさるのよ?」

「それは、熊にあったときだね……」

「僕も協力しよう!全力で説得するんだ!」

「なら、ひとまず会話で話せるかどうかを判定して、続いて説得してもらいましょう」

「難易度が上がったぁ!?」

「では、会話から」

「ええっと……44+15でペナルティが−20%か……(成功率39)」

ーー05……

「よし!」

「良かった!私振らなくて良さそうね?」

「一応、振っときな?」

「そお?」ーー49……「無理ね」

「なら、次は説得だ。

ルーセント。君しか話せないからね?」

「ああ、やっぱり文言があればボーナスが付くのかい?」

「そりゃまーね」

「じゃあ、僕達は何も聞いてない。と、挨拶して立ち去ろうか?」

「うーん……(一応、転生者側の刺客だから、それだと戦闘になっちゃうなぁ)

−40%でよろしく」

「駄目じゃん!」

「僕らは全力ダッシュの方向で!!」

「……くっそー!」ーー98……「うわぁ!出目にも見放された!!

しゅ、集中力!!」ーー90……「うわぁぁ!駄目だったぁ!」

「じゃあ、不意打ちじゃないからイニシアティブから行こうか?」

「こうなったら、巨人は駆逐してやる!!」

「いっけー!」ーー7……「やった!」

「巨人が早いね」

「待って!」ーー27……「戦闘指揮が成功!!イニシアティブに+2だ!」

「よし!先手を取ったぞ!

……とは、行ってもボクは何もできないぞ?

通常移動で離れてアーバレストを巻き上げる!」

「スリープクラウドを巻き込まないように打つわ!集中力!!」ーー44……「発動成功っ!」ーー29……「やった!集中力成功!!」

「む?−15%か……ま、それでも35%……」ーー84……「運がいいな……寝たよ」

「よし!総員撤退!!」

「らじゃー了解イイ!!」


運良くジャイアントから逃げ出せた一行、ま、ジャイアントに勝てるとは思っていませんでしたよ(笑)

さて、ダンジョンボスの正体がわかっただけでも全身です。

どうなることやら(笑)

死者の街『エリュシオン』の冒険はまだまだ続きます。



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