くたびれた休日
火曜の休日(天皇即位の礼)、買物やトレーニングで忙しい一日を過ごした。
その前の週末も色々と忙しくて疲れがたまっていたのだろう。
夕食時に飲んだワインで酔っぱらってしまい、テレビの前で眠り込み、さらに酔いが回ったまま風呂に入って火照った身体のまま下着で寝床に横になった。
気を失って約1時間、寒くて目が覚めた。それからが大変だった。痰がからみ咳が出て熟睡できず朝を迎えて仕事に行く。
ヘルペス
水曜日は、朝から身体がだるく動くのが億劫だった。
午後、トイレの鏡で口唇ヘルペスが出ているのを発見、1個だけポツンと小水疱が出来ていた。
若いころはよく出ていたのだが、最近は年に一回くらい出るだけで季節の変わり目によく出る。
あまりに痛いので、家に帰って引き出しをゴソゴソ探していると、前回飲んだ残りのバルトレックス(抗ヘルペス薬)が2錠(一回分だけ)あったので、すぐ服用した。
薬の副作用?
飲んで1,2時間後くらいから、お腹がギューッとしぼるような感覚が続いた。
時々吐き気がしたりもする。きっとバルトレックスの副作用で便秘になったのだ。
これまで何度も服用したが、便秘になった事はない。しかし自覚していなかっただけで前からあったかもしれない。
副作用を調べると当たり前だが、便秘も下痢も副作用リストに書いてある。
「そりゃ、そうだな。自分の体感だけなので客観的に立証するのは難しいし・・・・」と思った。
普段は排便は規則正しく行われて、便秘で苦しむことはあまり無い。だけど、翌日は医者に行って薬を出してもらい、5日間飲み続けなければならない。
どうしたものか、ちょっと困ってしまった。
肺炎の防止策
同じ日の夜、テレビをつけると、「ためしてガッテン」をやっていた。
画面に「肺炎の防止策」とタイトルがある。
自分は「肺炎?予防策ならワクチンの話かな?」と思ったのだが、実は、とんでもない話だった。口を開けるのだ。
思いっきり口を開ける
以下、ためしてガッテンのサイトから引用します。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20191023/index.html
年間3万5千人が亡くなる誤えん性肺炎。加齢や病気などによって、ものを飲み込む力(えん下機能)が衰えてしまうことが主な原因です。
今回、ガッテン!が研究者とともに「のど自慢」の会場で195人を調べてみたところ、健康な人でも、40~50代から飲み込み力が衰えているケースもあることが分かりました。
東京医科歯科大学大学院の准教授、戸原玄(はるか)さんは、えん下能力を改善させるリハビリのスペシャリスト。注目しているのが「舌骨上筋群」と呼ばれる筋肉です。
舌骨上筋群は、私たちが口を開けたり、ものを飲み込んだりするときに働きます。戸原さんは、「思いっきり口を開ける」ことで舌骨上筋群を鍛えれば、飲み込みの力も改善できるのではないかと考えて、20年以上にわたって研究を進めてきました。
【対象】
食べ物が飲み込みづらくなった、食事中にむせるようになったなどの悩みのある方
【やり方】
1日5回、10秒間「思いっきり」口を開ける
目標は1か月続けること(2週間程度で効果が現れる人もいるとのことです)
※5回のトレーニングは、連続で行っても、間をあけても構いません。
※口を開けることで、強い痛みが出た場合は速やかにやめてください。
引用終わり
誤嚥性肺炎
この肺炎は、誤嚥性肺炎の事だ。
高齢者がよく発症する。老人になると物を飲み込む力が衰えて、本来は食道に行くはずの食べ物が間違って気道に入り、肺まで行ってしまって肺炎を起こしたりする。
また、後鼻漏も関係している。
それは「鼻水がのどの奥を落ちていく事」を指すのだが、落ちてくるのは飲み込むしかない。
サラサラの鼻水ならいいのだが、鼻水が粘り気を伴ったり膿のようになった場合、誤嚥しやすくなり、これも同様に誤嚥性肺炎の原因となる。
「思いっきり口を大きく開けて、その時舌を前に出しながら10秒間開け続ける」事で飲み込む力が強くなるのと、多分、「後鼻漏」が喉の奥にたまっていても前に出てくるのではないか(自分の考え)と思う。
トイレで座って口を開ける
自分もテレビを観ながら、番組のゲストと同じように口を大きく開けて舌を前にベロンと出していた。
その時、ゲストの一人が「口を大きく開ける姿は人前では出来ないから、トイレに行った時にやればいいわね」と言った。
その後、トイレで便座に座って口を開けてアーーと絞り出すように小さな声を出した。
すると、口を開くと共に肛門が開く感覚や口から腸管、そして肛門まで連続した感覚を感じられたように思った。
それで、口を大きく開けて10秒の後、口をやや小さく開けて排便のためにいきむと、何かスムーズに固い便がコロコロ出てくる感じになった。
前述したが、自分は規則正しく排便が出来ているし、排便で苦労したことはあまりない。また、下剤も何年も飲んでいない。
ただ、どういう風にいきんで排便するか、また気をどうめぐらせたらいいかと以前から知りたかったので、今回のエピソードをきっかけに何かヒントを貰ったように思っている。
口開けと丹田
薬は5日間服用した。確かに便秘はあったのだが、口開けによる「いきみ」で問題なく過ごした。
夜、薬を飲んでいたので、そのせいか、午後から夕方にかけてスムーズに排便できていた。
きっと薬の効果が切れる時間帯があったのかな、と思っている。
以前から、呼吸法による気の流れの事を書いているが、「丹田に気を集める」の丹田は腸にあるそうだ。口を開ける事がきっかけで、丹田への意識が明確になってきたように思う。
いつだったか、呼吸法の練習に行ったとき、先生が、呼吸法の練習中に、時々、口を大き過ぎなかったが中程度に開けているのを見た。
今にして思えば、意識を丹田に落としていたのかもしれない。
動物では、ライオンがガオーと口を開けているが、あれもひょっとしたら生理的な意味があるのかもしれない。
ただ、人前で大口を開けるのはみっともないので、注意しないといけない!