ここの気候について
今住んでいる、この町の天候について紹介します
気温の事
まず、自分の町の2つ隣には日本一寒いと言われている陸別町がある。だから気温は下がる。
先週の火曜日、急に気温が下がった。天気予報では最低がマイナス7度と言っていた。朝7時に玄関を出て息を吸ったら、吸気の冷え加減が予想よりちょっと冷たい。あれ、おかしい・・と思い、後でアメダスで気温を確認するとマイナス10度近かった。
それからどんどん気温があがり午前10時にはマイナス2度、お昼にはプラス4度くらいになった。夕方はプラスでそのまま夜を迎えた。
次の日は低気圧が遠ざかり最低はマイナス2度どまりだった。
今年の3月、離島を離れてここに来た時、最低はマイナス15度の日だったが、日が昇って外に出るとどんどん気温があがっていき、お昼にはプラスになっていた。だから、恐ろしく寒いのは早朝だけだ。午前6時から7時ごろが最低になる。早々とそれに気がつき、6時から7時ごろには外に出てはいけない、これを学んだ。さらに、どんなに寒くても、太陽が上がれば活動時間の日中は寒くないのである。
ここまで、まとめてみると、公式の天気予報の気温は、2,3度違ってもおかしくないこと、たぶん、基礎データが少ないのと十勝平野が広大で、予測の精度があがらないのだろう。
sらに、夜間の放射冷却は夜明けと共に解消されること、など本州の感覚では想像できない変化がありますね。
さらに、本州では冬は一日を通して冬の気温だけど、ここの真冬の昼間は、冬らしくないのだ。一日の間の日内変動が大きいのも特徴だ。
雨が降っている日の不快感を感じない
まず北海道では梅雨が存在しないのはご存じだと思う。
そして、ここ十勝地方は広大な平地で膨大な量の農作物が生産されている。でも、この夏に昼間に雨がきっちり降った日は数えるほどしか無かった。自分の住んでいる、この町は「豆の生産量が日本一の町」だそうで、今年も普通に豆が生産されているようだ。では、雨はいつ降っているのだろうか?
正解かどうか、誰も言わないし、どこに書いてあるわけでもないので、まったく自分の考えだが、どうも雨は夜降って明けがたにあがるようなのだ。これも盆地であることが反映されているのかもしれないが、天気予報で雨と言っていても、深夜に降り始めて朝、外に出ると雨があがっている事が多かった。
実際、道路は濡れているのだが、夜明けとともにドンドン乾いていき、お昼には雨が降った形跡が残っていないのだ。
もちろん、一日中、曇りの予報が出れば、ずっと曇っているが、突然、大雨が降るということもない。日もあるが、雨がうっとおしいと思ったことはない。
だから仕事に行くときに傘を持っていくことはなかった。
朝霧(もや)の事
これも夜中の雨と関係するのかもしれないが、雨が降った次の日の早朝に外に出ると、住宅の裏山に雲がかかっていたり、一帯が朝霧におおわれていたりする。
なぜ、ここに霧がかかるのか、と不思議に思ったのだが、強い風が吹かないことがその理由だと思う。
自分が以前住んでいた離島では、海の上で低気圧が通過するときなど、10メーター前後の風が吹いていた。時々、それは暴風雨警報として発令される。それは、それは、強い風が吹いて、一度、自分は自転車を漕いでも全く前に進めなくなった、そんな経験をしたことがある。
ところが、ここではほとんど風が吹かない。天気予報では通常1から3メータくらいでそれ以上の強い風が吹かない。だから早朝の放射冷却で冷えた空気が風で吹き飛ばされずに霧やもやとして、そこから動かずにじっとしているのだろう。
ここから車で1時間1分くらいで行ける釧路は、冷たい海風が年中吹いているので、いつも寒いそうだ。
だから、この場所は、恐ろしく寒い、陸別、年中寒い釧路、どちらにも1時間前後で行ける、不思議な天気に出会う場所です。
四季が訪れること
これ迄の所、真夏の暑苦しさが無かったことが一番うれしい。さらに春や秋がきちんと訪れる、本州では2季になった、熱帯になったとテレビで言っているが、四季は存在し、自分は季節の変わり目を肌で感じながらウキウキした気分を楽しめている。
思い返すと、30数年前、フランスから日本に戻ってきて、大阪の夏の暑さに辟易したことを想い出す。ヨーロッパの夏は、涼しいことも多く日本は熱帯化が進行するだろうと確信し、ちょっと恐怖感を覚えたのだった。
そこで、いつかは北海道に住みたいと周りの若い奴らに言ったところ、「全く理解できません、あんな寒い所のどこがいいんですか」、と真顔で発言に対して反発する部下がいたのを想い出した。本州の人は、もういい加減に、これだけ暑さに苦しんでいるのだから、自分は熱帯に住んでいるという自覚を持つ時期になったのではないだろうか。