1ヶ月後のMRI
先週、小さな脳梗塞が見つかってから、1ヶ月後のMRI検査を受けた。
結果であるが、特に大きな変化なしである。
2週間前の検査同様、最初の梗塞巣は見えなくなっており、新たな病変なしという結果で一安心した。
主治医に運動のことを聞いたが、しばらく控えてくださいというだけで、特に指示はなかった。
自己判断で簡単な運動から始めることにした。
簡単な運動
軽いジョギングは簡単な運動だと言えるのだろう。
だけど、多くの人にとって「うんてい」が簡単な運動であるとは思わないだろう。
自分にはそれほどハードではなくてストレッチの延長という感じである。
肘を曲げずに伸ばしたまま、全身を使って「うんてい」をすれば、筋トレ効果よりもストレッチ効果が大きいらしい。
うんてい
近くの公園に「うんてい」があり鉄棒が8本連続している。公園に行き、恐る恐る、ぶらさがって、一段ずつから始めた。
1ヶ月間、何も運動をしなかったけど、案外、スムーズに手が動いた。
ダイエットで2キロから3キロ身体が軽くなっているせいで、最後の方にはスムーズに1段飛ばしで1往復できた。
自信がついたのでこれから、週に2,3回は雲梯をするように決めた。
水泳選手
最近、リオ五輪に出場が決まった女子高生の水泳選手が自宅で天井に設置してある「うんてい」を一手ずつこなしている映像を見た。
この人の母親の考えで、幼い頃から自宅で「うんてい」をやっているそうだ。
多分、1段や2段とばしでやると、あっという間に終わってしまうので一段ずつ手だけでやっているのだろう。
自分はストレッチの一貫として「うんてい」をやっていこうと思っているのだが、自分のような年寄りが公園で「うんてい」をしていると凄く目立つようだ。
さて、今日は新聞に掲載されていた「文章の書き方」についての記事を紹介します。
文章表現
2週間前の新聞の切り抜きから
毎日新聞3月28日夕刊、「体験、気づき、普遍性」 近藤勝重より引用する
就活中の学生たちから作文の書き方についてよく聞かれる。
中略
ぼくなりにおすすめできるのは次の3点に留意した文章法だ。
1体験、2気づき、3普遍性
1の体験では自分の身に降りかかったことや見聞きしたことを、2の気づきでは1の体験を通してわかったことを、3の普遍性ではその気づきと社会のありようとがどう関わり、通じあっているかを、それぞれ書いていただきたい。
拙著「必ず書ける3つが基本の文章術」で学生たちの作文例を掲載したが、書くべき1,2,3は初め(導入)、中(展開)、終わり(終結)の構成と併せてメモ化するのがいいように思われる。三大祭りとか日本三景とか、ぼくらは3つに絞った言い方をよくする。
それは3つのものが一つに結実して安定感をもたらすからである。
引用終わり
気づきから普遍化へ
誰でも何かを体験したら、何かを気づき普遍化できるように書いておられるが、同じ体験をしても、人それぞれ捉え方は違うので、気づくかどうか、また気づく内容も人それぞれである。
気づくためには感受性を研ぎ澄まさなければならないし、それを普遍化するためにはトレーニングが必要である。
仮説
自分の場合、科学論文を作成することを通して、論理をどう構成するかがとても重要であることを学んだ。
論理を組み立てるうえで、大事なのは物事の本質を見抜く事である。
著者は「メモ化」することを提唱しておられるが、その程度ではダメだと思う。
何が伝えたいのかを時間をかけて思索することが一番大事だ。
ネットで多くのブログに目を通すことがあるけど、大半は他人の意見を引用して終わりである。
思考はそこで止まってしまっており、自分の考えを書いていないことが多い。自分の意見を言わなくていい日本人の特質がここに現れているように思う。
アメリカでは論理展開について学校で学ぶようだ。
それは、一人一人が、他人の考えに惑わされずに自分の考えを伝えられることが出来るための教育が行われている。
そこで、大事なのが仮説を設定する(出来る)事である。
そこから始めてようやく普遍化するための過程に入るのだ。
気づいた時間の何倍、何十倍も時間を論理構成を考えなければならない。それが自分の体験から得られた経験則である。
最後に、自分が苦労して見つけた論理構成のためのネタ本を紹介しておきます。興味のある方はご覧ください。
考える技術・書く技術ー問題解決力を伸ばすピラミッド原則 単行本−1993/3
バーバラミント著
自分はこの本で仮説設定や論理の進め方を学びました。翻訳本は23年前に出版されていますが、未だにベストセラーだそうです。読みこなすのは難しいので実際に考えをまとめる時、パラパラとあちこちを参照しながら自分の考えをまとめればいいと思います。