十数年前、ただ一度だけだがロト6で3等が当たった。
その回の当選金額は○○万○千円だったと記憶している。
当時は旧民主党政権下で、間の悪いことに彼らが目の敵にして超冷遇した半導体製造の仕事に従事していた。
その仕事が無くなり、恥ずかしい話だがギャンブルで食い繋いでいたのだ。
当時の戦略を紹介しよう。
高額当選は狙わずに、だが確実に投入した額以上を回収する…確か4等狙いだった。
出やすい数字がいくつかあるので、それを中心に当選数字を予想する。
それでほとんど毎週、手元のお金を増やしていた。
一度だけ、まぐれ当たりをしたわけだ。
宝くじで初めて大きな額が当たったので、母にだけ話した。
そうしたら「銀行まで送り迎えをしてあげるから、ちょっとだけ分けてちょうだいよ」と言われた。
銀行の窓口で手続きをして渡された諭吉さんたち。
キリの良い額でなかったからか、ピン札(新札、つまり未使用のお札)ではなかった。
車に戻って母に言われた。
「重たいでしょ、そのお金。それには人の恨みが染み付いているからだよ」
記憶は曖昧だが、確かこんな感じのことだった。恨みではなく、汗や涙だったかも。
確かにズシリと重かった。
それから約束通りに少し…端数の○万○千円を手渡した。
宝くじは不労所得、うちの家系的にはあまり良い顔をされない。
働いてではなく、ズルして得たものという認識だ。
まぁ結局、翌月に慣れない仕事で大怪我をして入院、当選金額はほとんどそれで消えてしまった。
このことがあって、世の中、うまくできているなぁ…なんて、ほとんど感心したものだ。
ひみつ🙊日記
そのときの当選金額は今でも覚えている。○に入る数字は順に7、3、2だった。