しのぶろぐ

シノブのたわいのないヒトリゴトです^^

杖立温泉

2011-08-18 | Weblog
私がよく行く場所のひとつに
杖立温泉があります。


1800年の歴史を持ち、

40年ほど前は、
狭い川沿いの道を
観光客同士がぶつかり合いながら歩いたほど、

とてもにぎわっていた町だそうです。


九州の奥座敷と呼ばれ、

泉質もとても良く、
私の大好きな場所です。




かつでにぎわっていたというだけあって、

川を挟んで両脇には
旅館がびっしりとひしめきあっています。



だけど、今となっては
黒川温泉などに観光客を取られ、
すっかり寂れてしまっています。


たくさん旅館があるぶん、
宿泊客のいなくなってしまった旅館も増え、
廃業を余儀なくされたのかもしれません。


だけど、なぜか、寂れているのが
わびしいとか、かわいそうとか、悲壮感が全くないんですよ。




昔にぎわっていた小道には色々な昭和初期の面影が
色濃く残り、


昭和好き、廃墟好きにはたまらない雰囲気を出しています。


裏路地の階段を上がると
立ち寄り湯があったり、
無料の蒸し器があって、持ってきた卵をゆでたり、

無料の足湯も綺麗で気持ちが良く、


泊まらなくても、


色々楽しめる場所だと思っています。




私は小さな頃からの廃墟マニアなので、



もう、廃墟となってしまった旅館も多いこの通りを
探索するだけで、本当に素敵!と思ってしまいます。



廃業してしまった旅館の入り口は
固く閉ざされていますけど、

なぜか、
二階以上の窓は開けっ放し。



どうして?



温泉の湯気で、湿気てカビが生えるからかな?




昔の町並みが本当に素敵で、

消火栓が立っているのですが、
それも、今では
見ることのできないような
昔の形だったり、

電気メーターも昭和のものだったり、



そこに存在しているだけで
価値のある場所だと思います。




小さな頃、
お父さんやお母さんに連れて行ってもらっていた方も
昭和好きな若い方も、
「千と千尋の神隠し」好きな方も


温泉好きな方も、


ぜひ、一度立ち寄ってみてください。




まさに、「千と千尋の神隠し」に出てくる「湯屋」

そのものが存在していますよ!


たぶん廃墟なので夜見ると、本当に怖いですが^^;





ひしめきあっている旅館群は、
もうたぶん築40~50年、いえ、それ以上でしょうか?



温泉の湯気や川の湿気などで、
元々そんなに建物が長持ちする立地ではないだろうし、




廃業してしまっている旅館なども多く、




きっと、老朽化が進んだ順に
立て壊されていくことでしょう。



今なら、たぶん、栄えていた昭和初期当時のまま、ほぼ完全な形で
杖立温泉は残っています。





ここが、一軒、また一軒、と、

取り壊されていき、


少しづつ良き昭和の町並みが消えていってしまうのも、
もうそんなに遠くない日のことだと思います。




まだ、杖立温泉が「九州の奥座敷の杖立温泉」として

存在しているうちに、

ぜひ一度、立ち寄ってみてください



そのときは「生卵」や「サツマイモ」など、
蒸して食べる食材も持って行ってください














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