marieの日記帳

大英博物館展―広がる世界~エピローグ 3

(大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史(東京都美術館)レポートの続きです。)

第5章 300AD~1100AD 広がる世界



唐三彩の官吏傭 728年ごろ 中国 河南省

唐代の将軍や枢密顧問官の墓から出土したもの。
来世で良い待遇を受ける人物に値することを冥界の神々に説明するために
埋められたそうです。

ホクスンの銀製胡椒入れ 350年~400年 イギリス、ホクスン

当時、胡椒は1ポンド(450g)が兵士2週間分の給料に相当し珍重されたそうです。
ローマによるブリテン支配が崩れた時、裕福なローマ人が埋めたのではないかと
いわれています。

第6章 900AD~1550AD 技術と芸術の革新



ルイス島のチェス駒 1150年~1200年 イギリス、ルイス島(おそらくノルウェーで制作)
セイウチの牙、クジラの歯

ハリーポッター『賢者の石』で一躍有名になったチェス駒ですが
方尖塔(ほうせんとう)型のポーンの駒と人物をかたどった78個からなるそうです。
駒は、ノルウェーのトロンへイムで制作されたと思われ
そこは、セイウチの牙の彫刻の1大拠点だそうです。


イフェの頭像 1300年~1400年初期 ナイジェリア、イフェ
真鋳

イフェの王、オーニの頭像。
イフェは、800年ごろに西アフリカに出現し1100年ごろから1400年にかけて繁栄した国だそうです。
写実的にとてもきれいなラインで作られていました。


第7章 1500AD~1800AD 大航海時代と新たな出会い



柿右衛門の象 1650年~1700年 日本、佐賀県有田市

江戸幕府が貿易を認めたオランダ人によってヨーロッパに渡ったもの。
上映中の映画「ナイトミュージアム /エジプト王の秘密」で
この像が、博物館内で動き回るそうなのですが、映画をまだ観ていないので
どんな感じで動き回るのか気になっています。

両面式のカメオ 1500年~1600年 イタリア
オニキス、金、ルビー、ダイヤモンド


表側はギリシア神話ヘラクレス、裏側は、ヘラクレスの愛人オムバレーが彫られています。

第8章 1800AD~ 工業化と大量生産が変えた世界


バカラの水差し 1878年 フランス、ロレーヌ

ルネサンス期のガラス彫刻に着想をえた作品で
1878年のパリ万博に出展されたものです。

銃器で作られた『母』像 2011年 モザンビーク 

モザンピークの内戦で廃棄処分された銃器から作られていて
1995年に始まった『銃を鍬に』プロジェクトの一環で生まれた作品です。

争いのために使われる武器が世界からなくなる日が、早く来ることを
祈りたいです。


エピローグ 今、そして未来を語るモノ

紙管ー坂 茂(ばんしげる)さんによる紙の避難所用間仕切り




東京都美術館が選んだ101番目の作品です。
坂さんは、組み立てが簡単な素材を用いて
世界中の被災地や紛争地で仮設の住宅や学校、シェルター、学校も建設されているそうです。


以前に、イギリスの大英博物館を訪れたことがあるのですが
所蔵品が多く、展示品の説明は同行のガイドさんによるものでしたので
じっくり味わう時間がありませんでした。
今回、東京都美術館の特別鑑賞会『大英博物館展ナイト』に参加させていただいて
日本語による丁寧な説明で理解が深まり、
こんなものも大英博物館に置いてあるのだと
あらためて知りました。
丁寧に細工した芸術品のような貴重な品々を拝見させていただいて
その時代の人たちの生活ぶりにふれることができよかったです。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「美術館・アート・ヨコハマトリエンナーレ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事