marieの日記帳

メアリー・カサット展 夜間特別鑑賞会に参加して(横浜美術館)

現在横浜美術館で開催されているメアリー・カサット展の夜間特別鑑賞会に
参加させていただきました。


メアリー・カサット展2016年6月25日~9月11日まで(木曜日休館)


印象派を代表する女性画家メアリーカサットの35年ぶり2回目の回顧展です。
音声ガイドは、女優の小雪さんがされています。

カサットの生涯をたどる形で展示され
版画家としての作品も見ることができました。

作品の展示から印象に残ったものを少し撮影させていただきました。
会場内の写真は、主催者の許可を得て撮影したものです。


『刺繍するメアリー・エリソン 』1877年油彩、カンヴァス フィラデルフィア美術館所蔵
中央
『赤い帽子の女性』1874/1875年 油彩、カンヴァス ジェラルド&キャサリン・ピーターズ夫妻協力

このころの作品は、肖像画と風俗画を重ねわせた作品が多く
印象派と出会う前の彼女の作品を見ることができます。



中央
『桟敷席にて』1878年油彩、カンヴァス ボストン美術館所蔵

昼間の外出着でこの時代、黒はおしゃれな服でした。
桟敷席の向こうに彼女を見ている男性の視線。
それを気にもせず彼女が見つめている視線の先には何があるのか
想像をかきたて、周囲の明るい色と彼女の黒い服のコントラストが印象的です。
この頃になると風景の中の女性、子供を描く作品が増えてきます。

エドガー・ドガとの出会いで印象派の影響を受け
作品にも表れてきます。


シカゴ万国博覧会と新しい女性像


『果実をとろうとする子供』 1893年油彩、カンヴァス ヴァージニア美術館所蔵
アダムとイヴのころ、知恵の実とされた林檎を
女性が自らもぎ取って子供に与えているというところから
女性の意思を感じる絵画になっています。


『そよ風』 1895年油彩、カンヴァス テラ・アメリカ美術基金
メアリー・フェアチャイルド・マクモニーズ
優美で軽やかな雰囲気を感じる作品

ジャポニズムの影響を受けた作品

中央
『手紙』 1890~91年 ドライポイント、アクアチント アメリカ議会図書館所蔵

『オムニビュスにて』 1890年~91年 ドライポイント、アクアチント 
アメリカ議会図書館所蔵

晩年、白内障を患ったことで発色の良いパステルを使うようになりました。

『クロッシュ編みの稽古』1913年 パステル、紙 個人所蔵

カサットさんは、印象派の絵画をアメリカに広めました。
アメリカの裕福な家庭で生まれ次兄の病気療養で渡欧し
ヨーロッパの文化に触れたものの
21歳で絵画勉強のため父親の反対を押し切って単身渡仏しました。
美術学校も女性の門戸が狭くルーブル美術館で有名な画家の絵を
模写することで絵画を学んでいったと知りました。

生涯独身をとおした人生でしたが、
作品の題材には母と子を描いたものが多く、
女性を応援してくれる心が温まる作品が多かったです。


中央
花瓶『子供たちの輪』 1903年ごろ 陶器(花瓶製作:アンドレ・メテ)プティ・パレ美術館
カサットさんの絵付けです。

メアリー・カサット展とコラボして
KIHACHI(クイーンズイースト2F)、AMALFI(MARKISみなとみらい1F)
BRASSERIE’Ts Musee/cafe小倉山(横浜美術館内)では
特別メニューがあります。

またホテルでは
ホテルニューグラウンド、横浜ロイヤルパークホテル、
横浜グランドインターコンチネンタル、横浜ベイホテル東急
ニューオータニイン横浜でもコラボ企画が用意されています。

美術館を鑑賞した後は美味しいものを食べて語り合うのに良いですね。
詳しくは美術館内のリーフレットかこちらで。

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