『クラッシュ』（DVD)

先日借りた２本のDVDのうちのもうひとつ『クラッシュ』を見たので、記憶が薄れないうちに書き留めておきます。
この映画は、アカデミー賞をとって話題になったので見てみようと思って借りたのでした。

話は、クリスマス間近のロサンゼルス。
黒人刑事のグラハム（ドン・チードル）は、相棒であり恋人でもあるスペイン系のリア（ジェニファー・エスポジト）と追突事故に巻き込まれる。彼は偶然事故現場近くで発見された黒人男性の死体に引き付けられる……というところから始まります。

ロスのハイウェイで起きた交通事故をきっかけに、さまざまな人種、階層、職業の人々の人生が次第に重なり合うヒューマンドラマです。
別々に見えるそれぞれの人生、しかしその人生は、自分ひとりだけのものでなく、いろいろな形でいろいろな人に影響を与えていることがとても良くわかります。

一見、良いと思ってしたことが裏目に出たり、外見で判断したことが間違ってたり、また、その逆も。
人は、皆、人を傷つけたり傷つけられることから避けて生きていこうとするけど、
しかし、自分の思いを誰かと共有したり触れ合って生きていきたいという気持ちは、誰にでもある。
また、人と繋がらないで生きていくことは、できない。
クラッシュ・・衝突・・・が暗示しているものは、人との衝突なのかもしれないと思いました。
ぶつかることがなければ、成長もないのかもしれません。
考えさせられる映画でした。