近頃、「地方への移住」ということが話題になっています。
高知県も「高知家」というプロジェクトを掲げて本気で取り組んでいます。
僕は神奈川から高知に移住してから8年目(2015年現在)。
いい面も悪い面も実体験してきました。
そんなことを思い切って書いてみたいと思います。
実際のところ「高知に移住したい」と考えている方もおられると思います。
僕の記事を見て、少しでも参考になれば幸いです。
僕の移住のきっかけは、妻の実家が高知ということで、いわゆる「はちきん女性に連れられてきた県外男性」ということです。けっこう高知にはそんな男性が多いんですよ。
とはいえ、僕の場合は「連れられてきた」というより、高知に「吸い寄せられた」といった感じでした。
もともと僕は「南国土佐」に憧れておりました。「坂本龍馬」「温暖な気候」「大自然」「よさこい祭り」「土佐人気質」「食」と魅力あふれる場所と認識していました。趣味のサーフィンもできて釣りもポイントだらけ、やってみたかった清流カヌー、まぼろしの魚・アカメ…広末涼子(笑)考えただけてテンションマックスです。
移住が決まったときわくわくしました。
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実際、移住してしばらくは高知県内の観光ばかりしていました。仕事はなんとかなるだろうと軽く考えていました。
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・・・それがのちに困ったことに(―_―)!!
そんな訳で、まずはデメリットから・・・(笑)
仕事が少ない・あっても低賃金
能力の個人差はありますが、サラリーマンをやっていた方の高知での就職はかなりキツイと思います。
僕はマシニングなどの加工業の経験がありましたが、移住した当時はそのような募集もなく、まったく経験のなかった「印刷業」の営業職につきました。
採用のきっかけは「東京から来たひと」という期待感だけだったと思います。給料は関東に住んでいた時の半分とまではいきませんが手取り15万円減に。
残業が多い上に休みも少なく、家族ともっと関わりたいという理由で、2年でその営業を辞めました(関係者の方々、すみません)。そして自分の経験を活かせる加工の職を探しました。ハローワークに行けば職はいろいろあるのですが、給料は10万円代。税金などの諸費用を引かれたら10万円切ってしまう。自分のスキルに合った職種と生活できるギリギリの所得となるとなかなかみつかりませんでした。毎日はりまや橋を渡り、通ったハローワークでようやく希望の職を見つけたのが、営業を退職してからなんと3か月後でした。家族には相当迷惑をかけました。
はりまや橋は、涙なくしては渡れません(笑)思い出してしまいますね。
実際は希望の職種に就くことはできた訳ですが、更に給料は減りました(笑)
…という訳で、手に職でもなければなかなか生活の糧をみつけられないのが現実です。
高知は一次産業が盛んですが、その職業はそれ相当の覚悟が必要になります。
高知では移住支援が充実しており、仕事の紹介などもしているようです。実際、まったく林業をしたことがない方が関東から移住してきて活躍されていると聞いております。
高知県・移住者の仕事支援のサイトはコチラ
家賃が都市並み
家賃ですが、地方だと安いイメージがありますが、アパート、マンションの相場は僕の住んでいた神奈川と変わりありません。
ただし、高知は「空き家」が多く、それを賃貸にして利用していこうという動きが活発になってきております。
高知県の空き家情報はコチラをどうぞ♪
うまくいけば格安で広々としたところに住めるかもしれませんが、ここでやはり問題になってくるのが「仕事」ですね。周囲が自然いっぱいの場所では仕事をみつけるのは困難でしょう。
車は必需品
高知市内に住んでいればバス、土佐電(路面電車)も充実しているので必要がないかもしれませんが、車は必需品となっています。一家に一台というより「ひとり一台」といっても過言ではないでしょうか。
仕事が決まって、いざ出勤となっても、電車バスが通っていない箇所になってしまうかもしれません。
高知に住んでいると、僕だけかもしれませんが、車を使って年に数回しか県外に出ません。観光も県内で済みます(笑)
軽自動車で十分だと思います。
高知はタクシーが多いので、急用であればタクシーを利用するのが良いです。
言葉のニュアンスの違い
僕が関東から移住して一番苦労したのが「言葉」です。
「土佐弁」は「〇〇ぜよ」くらいしか知らなかったのですが、実際は「ぜよ」と言っている人はおりません(笑)
NHK大河ドラマ「龍馬伝」の放映があり、福山雅治さんの土佐弁でのセリフが上手いなぁと関心していました。しかし地元高知では「下手」との批判がありまして…僕はみんなと話しているのと何が違うかさっぱりわからず…(笑)
はじめての土地・高知での営業職では言葉に苦労しました。
おじさん達はみんな怒ってるみたいに話します。「○○が~?」と言われてもよくわからず、笑顔で返すだけ。ついには「言ってることがわからんがか?」と言われる始末。営業なのに話すのもしんどい時期もありました。
「が~?」の他に「ちゅう」「にゃあ」「やき」って語尾が今は大好きです。使い方は難しいですけどね。
関東のコミュニケーションとの違いは、含みを持たせてふわっとしたニュアンスなんです。高知ではスパっと言わないと別の展開になってしまいます。土佐弁を上手に理解して使うと要望が伝わりやすいので必須です。
移住した当時はこの本で勉強しました。
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高知県民には知らない人がいないほど認知度の高い4コママンガ「きんこん土佐日記」
(高知新聞夕刊で連載中)は当時、僕のバイブルでした(笑)大ファンになり、作者にお会いする機会がありサインもいただきました。
もうひとつの本は、「龍馬語がゆく」
龍馬が現代に生きていたら土佐弁で言いそうなことが書かれてます。
今では息子が土佐弁を話すので、自然に会話は土佐弁+東京弁のブレンドになっております。
有名ブロガーさんも紹介しているとおり、メリットもたくさんあります。
上記の苦労はありますが、幸福度は高いと思います。
大都会から高知に住んでみて、3年くらいたてばどちらが自分に合っているかわかると思います。
ぜひ移住してみて答えをみつけてみてください。
とにかく私にとってはデメリットを吹き飛ばすくらい大正解の居場所になっていますよ(^_^)
あ、言い忘れてました。
南国土佐の冬は意外にも寒いです(笑)
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高知県も「高知家」というプロジェクトを掲げて本気で取り組んでいます。
僕は神奈川から高知に移住してから8年目(2015年現在)。
いい面も悪い面も実体験してきました。
そんなことを思い切って書いてみたいと思います。
実際のところ「高知に移住したい」と考えている方もおられると思います。
僕の記事を見て、少しでも参考になれば幸いです。
僕の移住のきっかけは、妻の実家が高知ということで、いわゆる「はちきん女性に連れられてきた県外男性」ということです。けっこう高知にはそんな男性が多いんですよ。
とはいえ、僕の場合は「連れられてきた」というより、高知に「吸い寄せられた」といった感じでした。
もともと僕は「南国土佐」に憧れておりました。「坂本龍馬」「温暖な気候」「大自然」「よさこい祭り」「土佐人気質」「食」と魅力あふれる場所と認識していました。趣味のサーフィンもできて釣りもポイントだらけ、やってみたかった清流カヌー、まぼろしの魚・アカメ…広末涼子(笑)考えただけてテンションマックスです。
移住が決まったときわくわくしました。
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実際、移住してしばらくは高知県内の観光ばかりしていました。仕事はなんとかなるだろうと軽く考えていました。
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・・・それがのちに困ったことに(―_―)!!
そんな訳で、まずはデメリットから・・・(笑)
仕事が少ない・あっても低賃金
能力の個人差はありますが、サラリーマンをやっていた方の高知での就職はかなりキツイと思います。
僕はマシニングなどの加工業の経験がありましたが、移住した当時はそのような募集もなく、まったく経験のなかった「印刷業」の営業職につきました。
採用のきっかけは「東京から来たひと」という期待感だけだったと思います。給料は関東に住んでいた時の半分とまではいきませんが手取り15万円減に。
残業が多い上に休みも少なく、家族ともっと関わりたいという理由で、2年でその営業を辞めました(関係者の方々、すみません)。そして自分の経験を活かせる加工の職を探しました。ハローワークに行けば職はいろいろあるのですが、給料は10万円代。税金などの諸費用を引かれたら10万円切ってしまう。自分のスキルに合った職種と生活できるギリギリの所得となるとなかなかみつかりませんでした。毎日はりまや橋を渡り、通ったハローワークでようやく希望の職を見つけたのが、営業を退職してからなんと3か月後でした。家族には相当迷惑をかけました。
はりまや橋は、涙なくしては渡れません(笑)思い出してしまいますね。
実際は希望の職種に就くことはできた訳ですが、更に給料は減りました(笑)
…という訳で、手に職でもなければなかなか生活の糧をみつけられないのが現実です。
高知は一次産業が盛んですが、その職業はそれ相当の覚悟が必要になります。
高知では移住支援が充実しており、仕事の紹介などもしているようです。実際、まったく林業をしたことがない方が関東から移住してきて活躍されていると聞いております。
高知県・移住者の仕事支援のサイトはコチラ
家賃が都市並み
家賃ですが、地方だと安いイメージがありますが、アパート、マンションの相場は僕の住んでいた神奈川と変わりありません。
ただし、高知は「空き家」が多く、それを賃貸にして利用していこうという動きが活発になってきております。
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車は必需品
高知市内に住んでいればバス、土佐電(路面電車)も充実しているので必要がないかもしれませんが、車は必需品となっています。一家に一台というより「ひとり一台」といっても過言ではないでしょうか。
仕事が決まって、いざ出勤となっても、電車バスが通っていない箇所になってしまうかもしれません。
高知に住んでいると、僕だけかもしれませんが、車を使って年に数回しか県外に出ません。観光も県内で済みます(笑)
軽自動車で十分だと思います。
高知はタクシーが多いので、急用であればタクシーを利用するのが良いです。
言葉のニュアンスの違い
僕が関東から移住して一番苦労したのが「言葉」です。
「土佐弁」は「〇〇ぜよ」くらいしか知らなかったのですが、実際は「ぜよ」と言っている人はおりません(笑)
NHK大河ドラマ「龍馬伝」の放映があり、福山雅治さんの土佐弁でのセリフが上手いなぁと関心していました。しかし地元高知では「下手」との批判がありまして…僕はみんなと話しているのと何が違うかさっぱりわからず…(笑)
はじめての土地・高知での営業職では言葉に苦労しました。
おじさん達はみんな怒ってるみたいに話します。「○○が~?」と言われてもよくわからず、笑顔で返すだけ。ついには「言ってることがわからんがか?」と言われる始末。営業なのに話すのもしんどい時期もありました。
「が~?」の他に「ちゅう」「にゃあ」「やき」って語尾が今は大好きです。使い方は難しいですけどね。
関東のコミュニケーションとの違いは、含みを持たせてふわっとしたニュアンスなんです。高知ではスパっと言わないと別の展開になってしまいます。土佐弁を上手に理解して使うと要望が伝わりやすいので必須です。
移住した当時はこの本で勉強しました。
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高知県民には知らない人がいないほど認知度の高い4コママンガ「きんこん土佐日記」
(高知新聞夕刊で連載中)は当時、僕のバイブルでした(笑)大ファンになり、作者にお会いする機会がありサインもいただきました。
もうひとつの本は、「龍馬語がゆく」
龍馬が現代に生きていたら土佐弁で言いそうなことが書かれてます。
今では息子が土佐弁を話すので、自然に会話は土佐弁+東京弁のブレンドになっております。
有名ブロガーさんも紹介しているとおり、メリットもたくさんあります。
上記の苦労はありますが、幸福度は高いと思います。
大都会から高知に住んでみて、3年くらいたてばどちらが自分に合っているかわかると思います。
ぜひ移住してみて答えをみつけてみてください。
とにかく私にとってはデメリットを吹き飛ばすくらい大正解の居場所になっていますよ(^_^)
あ、言い忘れてました。
南国土佐の冬は意外にも寒いです(笑)
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