森元総理、手を挙げてくれてありがとう

2020-08-02 08:23:54 | 歴史

森元総理、私の中では、一気にどん底に突き落とされていた気持ちを尊敬に引き上げてくれた。20年ほど前、私がホテルニューオータニの深夜勤務の清掃の仕事をしていた頃、作業を終えて、深夜12時過ぎだったが、エレベーターの所で、迷っている人がいた。それで、その人の横を通り過ぎようとしたら、声をかけられた。「君、駐車場はどこかね?」見たら、当時幹事長をされていた森喜朗さんでした。私が、こちらですと案内したら、ありがとうと言われました。

あれから、20年ほど経ったが、オリンピックやら何やらで、この人、こんな状態でオリンピックを絶対にやるんだと言って、色々と何だかんだ言われていました。道に迷っていたから、教えてあげたのにこの人って気持ちでいました。好きとか嫌いで言えば、どちらかと言えば、もう嫌いな方でした。しかし、李登輝さんの葬儀に出席すると、手を挙げた人がいたと聞いて、森さん、自分の齢を知れば知るほど、自分の中で決心したのかも知れない。そういう意味ではヒーローになりました。元巨人軍の沢村投手が、戦争に行き、肩を壊して、戦後また巨人の投手に復帰した。肩は壊れて、全盛期の面影は全然ない。それでも、ファンは負けてもみんな沢村投手を讃えた。沢村賞は、栄光とともに人間を讃える賞でもあると思う。そんなことを思い出しました。


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