医療現場で働く看護師は、毎日同じ業務のルーティーンではありません。
特に急性期の現場であれば、患者の容態変化に立ち会うことは日常茶飯事でしょう。
急変対応に追われるというのは、医療従事者にとって非常に緊張感の高い状況であり、気持ちのメリハリが求められる職場といえます。
もし、患者の容態が急変した場合には、迅速かつ適切な対応が求められます。
ここでは、患者の急変時の看護師に必要な姿勢を、具体的な事例を挙げながら解説していきたいと思います。
当然ながら、患者の急変はいつ起こるか分からないものです。
看護師は常に患者の状態を観察し、急変の兆候を見逃さないように注意を払う必要があります。
急変の兆候としては、意識レベルの低下、呼吸状態の変化、血圧の変動、顔色の変化などが挙げられます。
バイタルチェックを通して少しでも異変に気付いたら、すぐに医師に報告して指示を仰ぎましょう。
急変対応時には、何よりも冷静さを保つことが大切です。
慌ててしまえば、視点が狭くなって判断力も鈍り、適切な対応ができなくなってしまいます。
どうしても焦りが出てくる場合は、一旦深呼吸をして気持ちを落ち着かせて行動しましょう。
気持ちを落ち着かせることができたら、まずは自分の中で優先順位を明確にし、無駄のない動きを体現することが大事です。
そのうえで、医師の指示をもとに必要な医療機器や薬剤を準備し、的確な処置を迅速に行わなければなりません。