たまにはCDも紹介しないとね...(^^)
というわけで、今回紹介するのは、過去に紹介済みの『Lorenzo Tucci / Tranety』でのプレイで気になる存在となったイタリアのピアニスト「Claudio Filippini」...(^^)
自身の初リーダー作『The Enchanted Garden』もそれなりにお気に入りのアルバムなものの、紹介が追いつかず(^^;)そんな間にリリースされた新作がコチラ... ♪
■ Claudio Filippini Trio / Facing North (Cam Jazz, EU, CAMJ7854, 2013)
01. Nothing To Lose
02. Scorpion Tail
03. Facing North
04. Landscape
05. Sonatina
06. Embraceable You
07. God Only Knows
08. Chasing Pavements
09. Soaking and Floating
10. Modern Times
Personnel : Claudio Filippini (piano), Palle Danielsson (bass), Olavi Louhivuori (drums)
当の「Claudio Filippini」は、前述のとおりイタリア人だけど、今回、ベースはスウェーデンの重鎮「Palle Danielsson」、ドラムスはフィンランドの「Olavi Louhivuori」と、北欧陣をサイドに従え、タイトルの「Facing North」とはそんなトコからきたわけね...(^^)
全般的に北欧ならではの「ヒンヤ~リ」した質感のなか、もともとクールで透明感あふれる(それでいて優しくマイルドな歌心を併せ持つ...^^)「フィリッピーニ」のピアノが気持ち良さげにドライブ(とはいえ弾きまくっているわけではない)している、そんな感じ...(^^)
構成的にも「フィリッピーニ」のオリジナルが10曲中6曲を占め、それらが現代的ながらも、決して難解とはならないセンスの良さが際立つ...(^^)
最後に本作... 非常に録音が良く、iTunesに取り込んだ音源で済ますことが多い不精モンのワタシでさえ(笑)、CDプレイヤーのトレイに載せて聴きたくなるほど...(^^)
特に「フィリッピーニ」の透明感あふれるピアノと「ダニエルソン」のベースのブリブリっぷりに注目(じゃなくて耳か...w)... ♪
【以下は新譜インフォより】
2011年録音のデビュー作で、日本でも一躍、注目を集めたクラウディオ・フィリッピーニ・トリオの新作。
本作では先輩アーティストの胸を借りて急成長を見せています。
パレ・ダニエルソン、Olavi Louhiuoei との共演に、クラウディオは夢のようだ、と感じたとのこと。
もともと、デビュー作の時点から、イタリア人ピアニストでありつつ、透明感のあるタッチが印象的であったクラウディオ。
いわゆるヨーロピアンらしい感性の中にもピンと張りのある音には、ほの温かさの用な感じる音楽の中にも、独特なクールさがあり、ECM の世界にも通じたもの。
パレの骨太なメロディ・ラインと、繊細なブラッシやきらめく様なシンバル・ワークが美しいオラヴィのドラミングと、ストーリー性にも満ちたトリオ・サウンドを描き上げて行きます。
クラウディオにとっては、録音前、自分自身の音楽的成長に疑問を持っていたとのことながらも、このレコーディングによって新しい世界と出会い、先が開けたのだとか。
ピエラヌンツィという大巨匠を自国の先輩にもちつつ、一歩自分の個性を推し進めた感も。
ベースのアルコなどもフィーチャーし流麗に絡む場面あり、クラシカルな中にもチェレスタを可憐に使ってPOPなリフを導入したり、オリジナルを中心にしたこのトリオには大きな可能性も感じさせられます。
ヨーロピアン・トリオの新たなる一作。その筋のファンの方に、お薦めの一作です。
かのエンリコ・ピエラヌンツィが賞賛し、ライナーノートまで書いた伊の新進気鋭のピアニスト、クラウディオ・フィリッピーニ。Cam Jazzから2012年にはFulvio Sigurtaとのデュオ作をリリースしましたが、自身のリーダー作としては、2011年『Enchanted Garden』以来となります。今回はスウェーデンのパレ・ダニエルソンと、フィンランドのオラヴィ・ロウヒヴオリとのピアノ・トリオ作。フィリッピーニのリリシズムと、北欧のエッセンスが出会った至高の世界を築きあげる。
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