2001年の初夏のある日、くっちゃくちゃな仔猫が我が家にやって来ました。
当時、ペットショップと連携した地域里親募集サイトがありまして、ちっこい画像と共に、「No.375」と仮に名前を振られた仔猫の里親募集があったのです。
生まれて1ヶ月ちょいの、まだ目がキトゥンブルーな仔猫。
でも、引き取り手が出てこなくて、近い内に保健所送りになるとキャプションが付いてました。
【その時の画像】
30分ほど悩んだ末←(ホントに悩んだのか?)、メール送信フォームから、「No.375番の仔猫を希望します」と、サイト運営者さんへメール送信しました。
次の日、運営者さんから電話連絡があり、引き取り条件や、引き取り日時の打ち合わせなど細々とした話をし、引き取り日を確定して、その日までに必要な物品を揃えておく段取りとなりました。
引き取り誓約書に仔猫の名前記入欄があるので、出来れば名前も決めておいて欲しいとのコトでした。
さて、それからが大変。
こちとら、猫と暮らすのは初めて。
一体、何を揃えれりゃいいのやら。(舞い上がってて、運営者さんに聞くのを忘れてた)
名前もどうすりゃいいのやら。
とりあえず名前は後回しにして、猫飼いの物品を買いに行くコトとしました。
当時まだオッサンと呼ばれるにはまだ若く、真っ当な勤め人だった僕には彼女さんが居まして、その彼女さんは猫好きで飼育経験もありましたので、同行を願ってペットショップに行きました。
仔猫用のフードやら、猫トイレの一式やら、オモチャやら、指示されるがままにカートへ放り込んでレジに並んで、いつもニコニコ現金払い。
諭吉が2人レジにテレポートしたのを今も覚えてます。
買い揃えた時点で、彼女さんは都合により、帰られました。
思いつく物品は全て買ったので、急いで自宅に戻り、慣れない手付きでセッティング。
トイレの位置やら、食器の位置やらを決めるのに大騒ぎ。
とりあえず、僕の動線から外れた所に設置するコトになりました。
暫定的な位置の筈だったんですが、9年後の今でも位置は変わってません。
さて、セッティングは完了。
次は名前です。
名前は一生モノですので、良く良く考えないといけないと気負ってました。
いろんな名前が浮かんでは消え、採用寸前でボツになったりと、何十種類も紙に書きとめたんですが、一向に決まりません。
考えるのに疲れ果て、息抜きでもしようと冷蔵庫からビールを出してガバガバ飲みつつ、ボンヤリと募集サイト掲載の画像を眺めていると・・・・。
「何だかね、背中あたりの毛のツンツン具合がウニっぽいね」
と、独り言を言う自分に気が付いて、
「あ、『うに』でいいじゃない」
と、独り言で自分に返事。
散々紙に書きとめた名前は無駄になり、「うに」に決定したのです。
・・・・イージーなのかイージーで無いのか分からない命名でした。
そして、引き取り日当日になりました。
【うちのうにねこ創世記2へ続く】
え?彼女さんはどうなったのか?
さぁてねぇ、今はどうされているのやら。
きっとどこかで幸せになってるコトでしょう。
不義理な男でござんすよ、アッシは。
ハッハッハッハ。
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