今回、途中経過の写真を何枚か撮ったので簡単なメイキングを。
ラフと線画は撮ってません。
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【紙】マルマンのスケッチブック。S160(B6サイズ)。
【線画】PILOT Juice0.5 ブラウン。
____☆は同・アップルグリーン。
____♡はZEBRA SARASA CLIP0.4ピンク (水性顔料)。
【着色】コピック (アルコールベース染料インク)。
【ホワイト】PILOT Juice up04ホワイト (水性顔料)。
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※出てくるアルファベットと数字の組み合わせは、コピックの色番号です。
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●肌を塗る。私は最初に塗る派。
つい顔から塗ってしまいますがインクを重ねすぎてよく失敗するため、手や腕等の範囲の狭い部分から塗ってぼかし具合をみるようにしています。
この3色のあと、影を濃くしたい部分にE11を足しました。肌に使ったのは計4色。
0番を使うこともありますが、E000を導入してからはこちらを使うようになりました。
あと、YR00は赤みが強い気がして使わなくなっていたのですが、今回は頬の赤みに使ってみました。
●服を塗る。肌の次にどこを塗るかは気分次第。
シフォンのような軽い布を意識して、中心から外に向けて色を薄くしていきます。
黒い服の肩の部分は、腕が透けて見える感じを意識して塗ります(が、考えるのが面倒で後回しにしました)。
ピンクは透け感がない素材を意識しました。
↑この写真は右の子の髪にYR30を塗ったところ。
このあと左の子にも同じ色で下地を塗ることにしました。
●髪を塗る。
普段はメイン色と影の2色くらいですが、時々下地に別の色を塗ってからメインの色を重ねることもあります。
今回はサンドイッチ法(※)の具を変えて、色味がどう変わるかを実験しました。
まず2色塗ったところ↓。
※【サンドイッチ法とは?】
「魚池による造語。3色で髪の毛を塗る方法。最初に塗った色と最後に塗った色をサンドイッチのパンの部分に、真ん中で塗った色をサンドイッチの具の部分に例えたもの。パンの部分は同じ色を使用し、具の部分で違う色を使用したとき、色味の違いがどのように出るかを楽しむ。他に、トースト法、ピザ法などがある。」(新迷解魚池辞典より)
3色目にE31を塗ったところ↓。
右は若干E31を薄めに塗りましたが、下地にYR30、最後にE31を塗ったという点は両者同じです。
●目を塗る。
だいたい最後に塗ることが多いです。
書き忘れましたが、瞼の影の部分には薄ーい水色を塗ってます。目がうるうるする気がするので。
目の輝き(ハイライト)は何も塗らずに紙色を生かす方が目が生きます。
が、よく色を乗せすぎてせっかく頑張ったグラデーションが消えたりハイライトがつぶれて死んだ魚の目のようになります。色の乗せすぎ注意。
虹彩や瞳孔は線画の時に描きこみをしています。キャラクターの雰囲気によっては(妖精等)瞳孔や虹彩の描き込みをしません。
●ホワイトを入れる。
目の輝きとか、髪の毛の線を白で書き足すと華やかさが出ます。
昔使ったホワイト(市販の筆記用。太字)が太すぎるし色が浮き出てくるし、しまいにはインクが出なくなるしで使わなくなっていましたが、やっぱりホワイトが入ると絵が引き締まるな…!と思って最近入れるようになりました。
導入したのは・・・
『uni-ball SigNo 太字 ホワイト』
・・・太くしっかり色が乗る。しかしペンによってはインクを溶かしてしまう。だいたいの水性ボールペンとゲルインクボールペンとは溶け合う。コピックでは赤・茶・黄のインクの色を吸い上げてしまうようだ。コピックマルチライナーは溶かさない。昔使ったホワイトとはコレのこと。
『コピックオペークホワイト』
・・・コピック専用のホワイト。”オペーク”と名のつく通り、下地を覆い隠す力(隠ぺい力)に優れている。ミニボトルの付属の筆が私には使いづらく別の容器にとって爪楊枝に付けて使っているので、ちょっと面倒。原材料供給困難により旧製品は製造中止となりましたが、年末ごろに代替品が発売されるようです。
『PILOT Juice0.5 ホワイト』
・・・こいつぁダメだ。ホワイトとしては使えない。インクが紙に吸い込まれて消える。うっすら白っぽくさせたいときになんとか使えそう?
『PILOT Juice up 04 ホワイト』
・・・上と同じメーカーで商品名も似てるのに「up」とついただけで隠ぺい力が上がった。顔料を使ってるようだ。細い線が安定して引けて、なおかつ手間なく気軽に使えるのが素晴らしい。(しかし今回使ってみたらインクが薄く感じるような気が…?)
おしまい。