サンシャイン60の先には世界がなく、川は滝になっていて、ザーザーと水が流れ落ちていると妄想していた。
もう一方の端は成増だった。
成増には30年以上前からモスバーガーがあった。
中学生の私には、世界のサイズはその程度だった。
RPG的に言えば、世界のはじまりは地元の村で、悪の巣窟がサンシャイン60だった。
60のフロアを登りつめると最上階にはボスがいるに違いない。
そう思うに充分な迫力があった。
池袋駅までいけば、遠くからでもサンシャイン60が見えた。
物体としての威圧感があった。
そろそろ、東京スカイツリーが営業を開始する。
周辺の子供にとっては、ラスボスのいる悪魔の塔として、活躍してほしいものだ。
