[写真] 2回、3回と連続タイムリーを放った6番鈴木選手
2011年07月18日(月/祝) 12:29‐15:00 八王子市民球場
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
堀越 1 2 1 0 0 0 0 3 0 = 7
創価 0 2 1 0 0 0 0 0 0 = 3
[ 投 手 ] 安藤(2).池田(5.1/3).野田(1.2/3)
[ 本塁打 ]
[ 三塁打 ]
[ 二塁打 ]
1番(中) 春原 3年、2番(右) 渡辺 3年 → (7裏/打) 河村 2年 → (8表/右)、
3番(捕) 井上 3年、4番(左) 小松 3年、5番(二) 柿沼 3年、6番(遊) 鈴木 2年、
7番(一) 鷹家 3年、8番(投) 安藤 3年 → (3表/投) 池田 2年 → (8表/投) 野田 2年、
9番(三) 馬込 3年
今朝は朝早くに起きて「なでしこJAPAN」を応援していた。
先制されても追いつく、再びリードされても追いつく。絶対に諦めない。
体格の差などは始めから分かっていた。だから自分たちのプレーに徹する。
危険なファールはしない。そして・・・ 判定には文句を言わない。
倒されても、弾き飛ばされても、直ぐに立ち上がり前を向いて再び走り出す。
まさに執念の勝利だった。
おめでとう。世界一の笑顔が本当に眩かった。
そんな余韻に浸りながら・・・ JR西八王子駅に着いたのは、ちょうど11時ごろだった。
3回戦の対戦相手は堀越高校、おそらく今日は「なでしこ」のようなゲームになるだろう。
1点勝負のせめぎ合い。勝負の決め手はチームカラーを出し切った方に傾くのだろう。
そんなことを思いつつ、八王子市民球場にやって来た。
さて、今年のチームのカラーはいったい何なんだ?
そう問われると・・・ 正直言って、はたと悩んでしまう。
豪快に打ち勝つ攻撃のチームではない。ならば・・・ 守りのチームか?
どちらかと言えば、そうなんだろうけれど、
背番号2を背負ったキャプテン篠原が、ベンチを温めてる状況をみると不安が残る。
だとすれば、チームカラーは・・・ それが今年のチームは難しい。
ポジティブに捉えれば粘り強さだろう。
相手が強かろうが弱かろうが、とにかく接戦に持ち込み最後は粘り勝つ。
そんなチームカラーだ。
もう一つの見方で捉えれば、掴みどころがないというか分からない。
まず、昨秋から今春・夏のシーズンでエースナンバーと4番がそれぞれ3人いる。
そして試合展開は、なんとなく相手のペースに付き合ってしまう。
だから、どんなカラーなのかというと・・・ それが分からない。
[写真左/右] 先発したエース安藤投手、若干疲れがあったか・・・ 次のステージに期待したい。
12時29分、後攻めの創価のマウンドにはエース安藤が上がった。
今日で3連投となるが、初戦は5イニング、2戦目も5イニングだけに
若干の疲労はあるだろうが、エースだけに期待したい。
初回、先頭の左打者には強い当りで引っ張られたが、セカンド柿沼がナイスプレー
12塁間に倒れ込みながらもキャッチした。
2番の左打者は変化球でタイミングを外して、これまたセカンドゴロ
3番打者は外の完全に外れたワンバウンドの変化球を振らせて空振りの三振
ところが、キャッチャー井上がこれを大きくはじき、ボールは1塁ベンチの前まで転がる。
井上がボールを拾った時には打者走者は、1塁ベースに到達していた。二死1塁
続く4番は痛烈に引っ張ると12塁間を破った。
ファーストが定位置なら真正面だが・・・ 流れが相手に行っている。
さらに1塁走者はサードを狙う。当りが強かっただけに、一瞬「刺せる。」そう思ったが、
4番だけに長打を警戒したライト渡辺の守備位置は深かった。
さらに返球を焦ってお手玉してしまい難なく3塁はセーフ、
二死13塁、まだ失点した訳じゃない。そう思って見ていたが・・・ 安藤が粘れない。
続く5番に、レフト線に痛烈にはじき返されてしまった。
二死走者なしからの失点、しかも三振を取ってチェンジのはずだったのに
今日の創価バッテリーは、初回から呼吸が噛み合わない。
そして2回、一死からセカンドゴロをファンブルして生かすと打者一巡してトップに戻る。
エラーの後だし、前の打席も捉えられていたし、どんな攻めをするかと思いきや
初球を痛烈に弾き返され、弾丸ライナーであっという間のオーバーフェンス
この回もエラーからの失点を重ねてしまった。
いつもの創価なら、ドンマイ、ドンマイで軽く切り替え出来るはずなのに
どうした創価、今日は表情も体も硬いぞ。
[写真右] 2回裏、4番小松選手のバットから反撃の狼煙が上がった。
[写真左] トップバッターの春原選手のタイムリーで一時は1点差まで詰め寄る。
2回表を終わって3対0、このまま創価打線も黙っているわけには行かない。
2回裏、先頭の4番小松が初球を痛烈に叩いてレフト前ヒットででると、5番柿沼が送り一死2塁
6番鈴木は左中間にはじき返して、まず1点
この当りは、本来なら左中間を抜けてても良い当りだったが、
これが3点差の余裕だろう、やや深めの守備で抜ける寸前でレフトが追いついた。
少しツキもない・・・
それでも、7番鷹家が送って二死2塁とスコアリングポジションに走者を置いて攻め続ける。
押せ押せの場面だし、一死だし、打順は下位に向かうし・・・ ということを考えれば
従来の創価なら、ヒットエンドランの場面だったが堅実に送った。
攻めにかかった時は、相手にプレッシャーをかけ続けて畳みかける。
流れに乗った一か八かの作戦よりも、走者を進めてプレッシャーをかけ続ける。
これが近藤野球の真骨頂だろう。
動揺した相手エースは、8藩安藤、9番馬籠の粘りにあい歩かせてしまう。
そして、こちらも打者一巡してトップの春原
ピッチャーの足元を抜いた打球は二遊間を割ってセンター前に抜けた。まず1点
1点返して1点差として、なおも二死満塁から2番渡辺も痛烈に捉えた。
渇いた金属音を残した打球は、低いライナーで三遊間を真っ二つに割ったように見えたが
打球が伸び過ぎ相手レフト真正面のライナー、惜しくも同点、逆転とは行かなかったが
相手に傾いてた流れだけは・・・ 取りあえず止めた。
さぁ、これからが本当の勝負だ。
[写真左/右] 3回表から登板した池田投手、重いストレートで力勝負を挑む。
3回表、創価のマウンドにはエース安藤に代わって、期待の大型右腕池田が上った。
長身から投げおろすオーバースロー、重いボールがキャッチャー井上のミットで唸る。
まず先頭の4番を三球三振に切って取り、スタンドの大歓声を受けるが
5番にはレフト前ヒットを許して一死1塁、6番は三振、7番へは四球を与えて二死12塁
そして8番はセカンドゴロに打ち取ったのだが・・・
セカンド柿沼からファースト鷹家への送球が少し右に逸れた。
半歩ほどベースを離れて捕球すれば、何でもない送球に見えたが、これを落球してしまった。
慌てて拾うが1塁はセーフ、その間に2塁走者が3塁を回ってホームイン
またもやエラーが失点につながってしまった。
確かにミスはミスだけど、セカンドゴロを全力疾走でホームに向かった相手選手が素晴らしい。
諦めない。スリーアウトのコールまで全力を出し切る。絶対に諦めない。
なでしこ流を見たような気がする。
その裏、創価打線も意地をみせる。
先頭の3番井上がライト前ヒットで出ると、なんと4番小松に送らせた。
流れは二転三転している。
一番良い打者だが間違って内野ゴロゲッツーにでもなれば、もう流れが引き戻せない。
一打同点ホームランも期待できたが・・・ まさに勝負勘というか、勝負どころの采配だろう。
そして、その期待に応えて5番柿沼、6番鈴木で連打で1点
さらに一死12塁から7番鷹家が送って二死23塁、再びプレッシャーをかけ続けるも
8番池田は三振に切って取られ・・・ あと1点が届かない。
[写真左/右] 8回表から登板した野田投手、小気味良いテンポで後続を断つ。
そして・・・ 4回からは堀越もピッチャーを代えて来た。
エースに代わって背番号14のサウスポー、ボールは速いとは思わなかったが制球が良い。
ポンポンとストライクを取って攻めてくるテンポの良い投手だった。
両校の投手交代で序盤の乱打戦の様相は一変し、中盤から終盤にかけて膠着状態が続いた。
膠着状態といっても、池田は毎回走者を出すが粘りに粘って凌ぎに凌ぐのに対し
創価打線は完璧に抑え込まれてしまった。ヒットどころか芯に当らない。
力みというか、気負いというか、空振りが目立ってきた。
池田投手は、良いボールというか強いボールを投げていた。
力で勝負にいって全然負けてないのだが、あえて言えばやや制球が定まってない。
それでもストライクが入った時は、相手は分かってても力負けしていたが、
ストライク・ボールがハッキリしてるのと、四球を恐れて置きに行ったボールには力がない。
これは剛球派の投手に有りがちで、イニングの球数が多く守りのリズムが作り辛い。
もう少し、力みが抜けると良いのだが・・・
三者凡退こそなかったが・・・ 本当に粘り強く投げたと思う。
まさに力投だった。公式戦経験の少ない投手が、強豪相手に本当に粘り強く投げたと思う。
でも・・・ 5イニング目に入った7回あたりから徐々に芯でつかまり始めた。
そして8回、とうとう力尽きてしまった。
先頭打者にライト前へ痛烈に運ばれると、犠打で送られて一死2塁から
ライト線の二塁打とレフトオーバーのホームランで、あっという間の3失点
ここでベンチは野田をリリーフに送り、後続は断ったが・・・
打線の状況からみれば、致命的な失点となってしまった。
7回からつかまりかけていたし、そろそろ交代の時期ではあったのだろうが
そこは期待への裏返しだろう。一つの壁を超えるというのはこういうものだ。
近藤監督は、それを教えたかった。期待してたのではなかろうか。
結果的には代わった野田が完璧に押さえたので、ちょっと残念な気もするが
池田のボールを見逃さずに捉えた堀越打線が見事だった。
ただ、それだけのことである。
そして4点差となった8回裏、3回裏以来久々のヒットが2本出たが
二死13塁から9番馬込の打球は、痛烈なピッチャー返しだったものの
マウンドのプレート板を叩いてセンターには抜けず、セカンド真正面のイージーバウンド
これで勝負あった。
守備が乱れたのも一つの敗因だろう。
でも・・・ 一生懸命やっての結果だから顔を上げてほしい。
試練を乗り越えられる者のみが、そのプレーに指名されたと思って乗り越えていってほしい。
打線が左投手に抑え込まれたのも一つの敗因だろう。
でも・・・ 一生懸命に頑張っても、必ずしも良い方向にならないのが勝負事である。
強い当りでもアウトになるし、当り損ねでもヒットになる。
人それぞれだけど、努力はいつか必ず実を結ぶ。
陰徳あれば陽報あり。
人生って、そんなものだから・・・ 漠然とした言い方だけど頑張ってほしい。
最後に3年生お疲れ様でした。たくさんの感動と思い出をありがとう。
次のステージでも頑張ってほしい。神宮でその雄姿を見せてほしい。
負けた時にこそ、次の勝利の因がある。
頑張れ創価、秋に輝け、秋に羽ばたけ。
1 表/堀越 二ゴ、二ゴ、三振振り逃げ、右安、左二1点、四球、遊ゴ
裏/創価 三振、右飛、三振
2 表/堀越 中飛、二ゴ失、右本2点、二ゴ、中飛
裏/創価 左安、犠打、左安1点、犠打、四球、四球、中安1点、左直
3 表/堀越 三振、左安、三振、四球、二ゴ失(ファースト落球)1点、三ゴ
裏/創価 右安、犠打、左安、右安1点、犠打、三振
4 表/堀越 遊ゴ、二ゴ失、三ゴ、二ゴ
裏/創価 左飛、三ゴ、三振
5 表/堀越 左安、犠打、四球、二ゴ、左飛
裏/創価 二飛、中飛、三振
6 表/堀越 四球、一ゴ、二ゴ、一邪飛
裏/創価 右飛、三振、四球、三ゴ
7 表/堀越 左安、遊ゴ、中飛、右直
裏/創価 遊ゴ、三振、四球、二飛
8 表/堀越 右安、犠打、右二1点、左本2点、二ゴ、三ゴ
裏/創価 三振、右安、三振、暴投、中安、二ゴ
9 表/堀越 左飛、三振、二ゴ失、三振
裏/創価 三振、四球、中飛、右飛、試合終了
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