看ちゃんの伝言ブログ

病棟で働く人に伝えておきたいこと

病棟看護師・日勤の際の仕事内容

2024-09-13 04:16:44 | 看護師

病棟看護師になりたいと思っていても、実際に自分や家族が病院に入院した経験がないと、病棟看護師がどんな仕事をしているのか、具体的なイメージが沸きにくいだろう。
病棟看護師は、日勤帯の際、朝から夕方までどんな仕事をするのだろうか、と気になる人に向けてちょっと書き出してみようと思う。


出勤したら、受け持ちの患者さんの情報収集をする。
患者さんの今の状態を知ったうえで、患者さんをその日1日ケアする。
通常、情報収集は勤務開始前に済ませる。
朝は内服薬の配布、点滴準備などをする。
清拭や陰部洗浄、寝衣交換などの清潔ケアも病棟看護師の仕事だ。
意識レベル、体温、血圧そして脈拍などを測りながら患者さんの疾患や状態に合わせて全身状態を確認するバイタルサインのチェックも午前中のうちに行う。
バイタルサインを測りながら、エコーやレントゲンなど検査にも呼ばれるので、助手と協力しながら検査出しをする。
手術がある場合は、オペ出しもある。
昼になると、経管栄養の投与、食前薬の配布などをし、食事が来たら配膳し、食事介助も行う。
患者さんの食事が終わると、やっと自分も休憩できる。
午後からは、気になる患者さんのバイタルサインを再びチェック。
オムツ交換、体位変換し褥瘡ケアをする。
褥瘡を防ぐために最低2時間おきに体位を変換する必要がある。
看護記録にその日の状態や行ったケアを記録していく。
夜勤看護師に申し送りし、最期にやり残したことはないか、病室を回って確認する。

これで、日勤看護師の仕事は終了だ。

これは基本的な流れであり、看護業務は他にも、術前準備、術後観察、座薬や摘便などたくさんある。
具体的なイメージはついただろうか。


新人看護師が知っておくべき病棟のマイナールール

2024-08-26 04:16:44 | 新人

病棟で働く看護師には、病棟独自のマイナールールがあることをご存じだろうか。
暗黙のルールではあるが、これらのルールを守らないと人間関係がスムーズにいかず、業務に支障が出る可能性があるので気をつけたほうがいいだろう。
この機会に、マイナールールをいくつか紹介しようと思う。


病棟看護師1つめのマイナールールは【仕事が終わったら、先輩に一言声をかけて帰る】ことだ。
これは、看護師に限らず、さまざまな職種に共通しているルールだろう。
仕事が終わったからといってすぐに帰るのではなく、先輩に対して「何かお手伝いできることはありますか?」と声をかけることで、人間関係は円滑にいく。
黙って帰ると、先輩の中には「私はまだ仕事してるのに」と不愉快に感じる人もいるので気をつけよう。
新人には、安定している患者さんを受け持ってもらうのが普通なので、定時で業務が終わるのは当たり前なのだ。
イレギュラーなことが起きやすい患者さんを受け持っている先輩たちへの気遣いを怠ってはいけない。

マイナールールの2つめは【ドクターコールするときは、若手の先生から順番にかける】ことだ。
医師のPHSの番号表は、上から部長、副部長、課長のように高い役職から順番に書かれている。
呼びたい科の枠の中の一番下の先生から先に電話をしよう。
もしくは、研修医が回っていたら、研修医に先に電話をするパターンもある。
ただし、例外もあり、「自分の受け持ちの患者さんは自分に電話をかけてほしい」という先生もいるので、先輩看護師にそれぞれの先生の特性や決まり事を聞いて確かめておくとよいだろう。

この2つのルールをひとまずは覚えておくと役立つかもしれない。
そのほかに、【看護師の基礎「環境整備」】も日々の業務に大いに役立つだろう。