明るい未来を創るために

高齢化が進む社会において何をすべきか考える。

老老介護という問題

2021-02-26 10:51:24 | 日記
高齢化社会を迎えた日本では今、「老老介護」という問題に直面しています。これは、65歳以上の高齢者同士が介護をしている現状を表す言葉です。介護の相手は夫や妻、高齢の両親や兄弟姉妹などさまざまなカタチがあります。また、老老介護をしている人の多くが自宅で世話をしている率も高くなっています。自分自身も高齢であるのに高齢家族の介護をするのは体力的にかなり負担が大きいでしょう。時にはニュースで介護疲れのストレスによる虐待などが取り上げられており、老老介護の厳しい現実を突きつけられる瞬間です。それほど大変な負担を強いられている人がいる、という問題に真剣に取り組まなければならない時代に来ていると言えるでしょう。

そもそも老老介護の問題が浮上した原因の一つは、核家族化です。親世帯、子供世帯と同居しない選択をする人が増えたことで核家族化が進んでしまったのでしょう。また、第三者に頼ろうとしない年代であることも要因の一つとされています。戦争を経験した高齢者層は特に、他の人に助けを求めるという行為を避ける傾向にあります。独立心が強いため、介護ケアなどの介入にも抵抗を感じる人が多いようです。その他には、金銭的な問題で施設に入所できない高齢者が在宅介護を余儀なくされているケースもあります。このように、さまざまな原因が引き金となって老老介護の現状を生み出してしまったと言えるでしょう。

老老介護で危険なのは、介護する側が動けなくなる共倒れ状態だ。介護による肉体的、精神的ストレスによって介護サポート自体ができなくなる前に、施設入所など何らかの行動を起こしておく必要があるでしょう。また、老老介護に備えて、今求められているのが健康寿命の延命です。少しでも元気な状態を長く維持して寿命を迎えるための対策の一つとされています。