「トヨタ」といえば日本で最大級の企業であり、世界的に知られた自動車メーカーだが、実は世界有数の軍事産業である側面もある。マイクロソフトやインテルなども同様である。これら企業は民生品も作っているが、軍にも納入しているのである。
事実上アメリカの植民地である日本は情報管理をアメリカにゆだねているので(自民党政権自体傀儡政権だから当たり前だが)、国家機密に対するガードが他国に較べてすこぶる甘い。
北朝鮮の拉致問題などでも、イスラエルあたりが被害国だったら、すぐさま特殊部隊を北朝鮮に突入させ、被害者を奪還するだろう。(被害者が生還できるかは別問題だが…)
中共と言えば、国家自体が独裁政治というトンデモ国家であるが、共産圏だけにスパイの能力は長けている。日本製品のコピーなど日常茶飯事で、特許権や著作権などという概念そのものが希薄な国である。
当然スパイ行為に関しても罪悪感は皆無なのだろう。今回の事件も以上のような環境で発生した。逮捕できたのは、トヨタ独自の情報管理システムが他の日本企業よりも格段に優れていたからだろう。
記事は事件のあらましを以下のように伝えている。
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トヨタ系の大手自動車部品メーカー「デンソー」(愛知県刈谷市)で、センサー技術など13万件のデータが外部に持ち出されていたことが分かり、愛知県警外事課は16日、中国国籍の同社社員、楊魯川容疑者(41)=刈谷市神明町6=を横領容疑で逮捕した。データには同社の機密レベルとしては最も高い280件も含まれていたという。県警によると、楊容疑者は中国の軍事企業に勤務した経験があり、データが国外に流出して軍事転用された可能性も含めて目的を追及する。
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勿論、日本の警察に、外国の諜報員を逮捕できるような洒落た能力など持ち合わせていない。今回はあくまで、愛知県という特異性に寄るところが大きい。殿様は当然トヨタであり、官憲はその家臣なのである。
スパイの手口は以下のようであった。
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調べでは、楊容疑者は昨年10~12月、社外への持ち出しが禁止されている同社貸与のノートパソコン(6万円相当)に、大量の同社データをダウンロードしたうえ、今年2月5日ごろ自宅に持ち帰り、データを私有の外付けハードディスクなどにコピーするなど私物化した疑い。自宅の家宅捜索で、壊れた私有パソコンやハードディスクなどが見つかった。楊容疑者は「自宅にパソコンは持ち帰ったが、コピーなどはしていない」などと容疑を否認しているという。
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スパイが正直に白状するわけはないが、スパイは証拠隠滅のためにハードディスクを破壊したものと後で判明した。
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同社などによると、楊容疑者は01年12月に入社。機能品技術部に配属され、エンジン部品の開発にあたっていた。楊容疑者にはデータにアクセスできるIDとパスワードが付与されていた。今年1月、データにはアクセスできない材料技術部に異動している。同社が2月14日、楊容疑者から事情を聴くと「知らない」などと答え、16日に中国に一時帰国。3月4日に再来日していた。また昨年10月以降、他に計2回、中国に出国していたことが分かっている。
県警によると、楊容疑者は来日以前、中国の国防科学技術委員会の傘下にある軍事企業「中国航天工業総公司」に勤務経験がある。同社はミサイルなどを製造しているという。
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楊が軍事スパイであることは、相当前から発覚していたようだ。トヨタは意図的に楊を泳がせてていたのかも知れない。逆探知して中共のスパイ組織をあぶり出したのなら、なかなかやるものである。
勿論、日本にそんな洒落たテクニックなどないから全てがCIAの指図通りなのかも知れない。
(参照)
[デンソー]機密13万件持ち出す、中国籍社員逮捕
デンソー機密盗難事件
1 コメント
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- 泳がせてたんでしょう (ニコルソン)
- 2007-04-01 01:50:01
- 海上自衛隊の件もそうでしょう、ガラクタ集めさせてパクッタと思いますよ、中国にも、ちょっと恥ずかしい思いをさせて、これからの外交の種に使うでしょう。戦前の特高の流れを踏む公安は能力はあるし、政治的に動きますからね。
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