真相世界(The truth world)

201102エジプト革命やはり中国に飛び火 ネット民VS政府当局 熾烈なコメント戦争(第四次世界大戦を読む4)


現在アメリカと中国は水面下で激しい経済戦争・情報戦争を展開している。この戦争はこの二カ国だけに限定されてはおらず、お互いに関係国を引きずり込んでいることにより世界規模で展開されている。
このような状況はかつてのアメリカ・ソ連による「冷戦」と酷似している。全世界がブロック化し、多額の軍事費が動き、ブロック境界で現実に戦闘も行われたことを考慮に入れて「冷戦」を「第三次世界大戦」と位置づける学者も存在する。本ブログもその説を採用して、現在のアメリカ・中国間の状況を「第四次世界大戦」と呼ぶことにしている。
ただし、こんな名称を付けているのは本ブログくらいしかない。

この戦争はブロック境界線上に位置する日本も無関係ではない。普天間問題、尖閣問題などは全部第四次世界大戦の影響によって発生した事件なのである。

そして今回のエジプト革命も同様だ。背景は中国のアフリカ進出である。急速にアフリカに対して進出した中国に欧米は危機感を抱いていた。

アフリカで存在感高める中国、独裁政権支援や新植民地主義に批判―英メディア

中国が目を付けたのは独裁政権だ。効率的に裏金が使えるので、落としやすかったのである。中国ほど気前よく奮発できない欧米は苦々しく思っていた。アフリカは元々欧米の縄張りである。中国のやっているのは殴り込み以外の何ものでもない。

中国に対抗するためには、自分たちを裏切って中国になびいてしまった独裁政権を崩壊させる必要がある。
そこでCIAが利用したのがネット通信である。YouTubeもFacebookもWikiLeaksも事実上背後で操っているのはCIAだ。

中国の最大の弱点は「非民主化」である。アメリカだって自民党に相当する二大政党が適当に交代しているだけの事実上独裁国家なのだが、表向きは「民主政権」ということになっている。
アメリカの貧富の差も酷いが、中国も酷い。中国国民はアメリカ国民ほど洗脳が進んでいないので、ちょっと工作してやればたちまち大混乱に陥るのである。

中国「統治モデルが違う」と余裕の発言 エジプト革命に関して

中国政府もアメリカの意図は理解している。虚勢は張っているが焦りまくっている。

【中国焦ってる】エジプト革命の飛び火が怖い

アメリカほど洗脳技術を持たない中国政府は「規制」「検閲」という原始的手段でしか対抗できない。
「統制」をアメリカよりも露骨にできることは中国の強みだが、その分国民の怨嗟も拡大してしまう結果になる。

“エジプト”中国のブログで検閲対象に

アメリカの工作員も相当跋扈していると思われるが、コメントアップと削除の鼬ごっこが現在展開中である。どちら側も中国流の人海戦術だ。

中国、エジプト情勢で米の関与をけん制

中国としてはエジプトに売りつけていた軍事兵器の代金回収が気になるところである。

中国報道はやはり「大紀元」が詳しい。ここもCIAの関与が疑われるが、中国の暗部に関しては比較的正確な情報を提供している。

エジプトの勝利に中国人が歓喜 「春よ、中国にも早く!」


(参照)

世界初チュニジアネット革命はやはりCIAのやらせか?(第四次世界大戦を読む1)


「ロシア空港テロ」「エジプト反政府デモ」世界最凶テロ国家アメリカの実態(第四次世界大戦を読む2)


インターネット革命エジプトから中国に飛び火か?(第四次世界大戦を読む3)





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コメント一覧

守谷市
感想など
わかりやすい見方ですね。力が強くなると(あるいは強くなったと思うと)アメリカと対峙したくなる?というのは、戦前の日本、冷戦時のソ連などと思い合わせても興味深いですね。
近年にあっては、米国が、軍事力を含め、No.1大国であるので、自然とそうなるのですかね。
戦前、日本の戦略としては、米、英、ソなど、列強と手を組んで、共同して中国を食い物にするという手があったと思われますが、なぜか(本当になぜか)そうせず、中国を(独力で)屈服させた後、米国と最終決戦をやろうとした。実際には、中国を屈服もさせられないうちに、米国と戦端を開いてしまった。現在の中国は、そうした日本を見ている(というより、米国を日本との戦争に引きずり込んだのは中国である)ので、現在、米国にG2体制を持ちかけているようですね。米国はG2を否定しているように見えますが、それはいったいなぜなのでしょうかね。たとえば、日本を(ひいては世界を)G2で管理すれば、ずいぶん、メリットがありそうに思えますが。中国が信用できないということですかね。あるいは、強国の論理というのはそういうもので、少しでも自分の「取り分」を約されるのは、我慢できないのですかね。
もし、米・中が(組まずに)張り合ってくれれば、日、独のような「中間的な」国にとっては冷戦下を思い出せばわかるように、漁夫の利的なメリットが(かなり)ありそうに思えますが。
G2は、表ざたになれば、沖縄への米軍駐留などの根拠が消滅しますので、たとえば日本など、従来の同盟国との調整が必要となりますが、「あくまで暗黙、水面下のもの」とし、「当面の現状は固定」としさえすれば、それはクリアできるので、そう考えると、何のことはない、すでにG2はできている(といってもよい)のですね!!
そうなると、日本としては、(はっきりとは見えない)G2が、「あるとして」振舞うか、「ないつもりになって(逆に言えば、日米同盟が、あるつもりで)」振舞うかということになりますね。答えは、「表向き」後者でいつつ、(真実としての)前者に対応する、ということに尽きるでしょうね。いやあ、高等戦術がいること!!
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