先進国ではまずありえないことだが、中国では死刑を乱発している。日本で懲役4~5年程度の判例は中国では死刑になる。
歴史的に見ても中国は死刑が大好きな国である。死刑にも様々な等級が存在した。(江戸時代までの日本にもあった)
現在の中国でも未だに死刑に等級があるようだ。公開処刑である。
公開処刑の対象者は政治犯である場合が多い。チベット独立運動などでは非公開に膨大な処刑者が発生していたものと思われる。
アムネスティの推定では年間1700人くらい死刑になっているが、1万人という説もある。
日本人観光客も現地で逮捕されれば、死刑になる確率が高い。麻薬がらみは今回の判例でも分かるようにまず死刑である。
実際に犯罪を犯していればまだ諦めもつくが、冤罪も充分に考えられる。
特に日本人観光客はトロいので有名である。警察に追われた麻薬犯がせっぱ詰まって日本人観光客の手荷物に麻薬を投棄する場合も考えられるし、逮捕された犯罪者がでたらめに近くにいた日本人が主犯であると主張する場合もあるだろう。
中国の警察が客観的な捜査をしてくれると思うほどおめでたい人は少ないだろうが、中国を観光する際にはこの程度のリスクは覚悟して行くべきだ。
今回死刑判決を受けた日本人はプロの運び屋である。先進国では死刑にまではならないだろうが、重罪であることには変わりはない。
邦人2被告に死刑確定 覚醒剤密輸で中国
中国遼寧省の高級人民法院(高裁)は20日、麻薬密輸罪に問われ1審で執行猶予なしの死刑判決を受けた元暴力団員、武田輝夫被告(64)と40歳代の鵜飼博徳被告の控訴をいずれも棄却した。中国は2審制で、2人の死刑が確定した。中国で日本人の執行猶予なしの死刑が確定したのは初めて。
武田被告は日本国内で強盗団を組織し犯行を重ねたが、2002年に中国に逃亡し、国際手配された。04年6月、広東省で覚醒剤約3.1キロを所持していたとして拘束された後、相次いで日中両国の共犯者10数人が拘束され、武田被告が密輸グループの「元締め」とみられている。
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