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3対2のきわどい判決だった。
裁判長は有罪に投じたようだ。
逆転無罪の教授、裁判の在り方に怒り
≪名倉さんによると、助教授から教授に昇格した2006年4月、満員電車の中で、いきなりネクタイをわしづかみにされた。相手は女子高生。「この人、痴漢です」と叫んだ。
無実の訴えは法廷闘争に移り、1、2審とも弁護士から「大丈夫」と無罪判決の太鼓判を押されたが、実刑に。控訴審判決後、裁判長から「まだ最高裁がありますから」とまで言われた。司法への信頼は揺らぎ、この日の判決も収監を覚悟して臨んだ。
最後は、長かった休職期間を振り返るように「人の一生を何だと思っているのか。裁判の在り方に怒りを覚える」と語気を強めた。≫
ネット上では裁判官に関していろいろと情報を提供している。
この判決の5人の最高裁判事のほんとの職業
≪○ 無罪投票3名 ○
那須弘平 弁護士(第2東京弁護士会)
近藤崇晴 最高裁首席調査官、仙台高裁長官など
藤田宙靖 東北大学名誉教授
× 有罪投票2名 ×
堀籠幸男 最高裁事務総局事務総長、大阪高裁長官など
田原睦夫 弁護士(大阪弁護士会) ※最高栽裁判長 ≫
特に二審で有罪判決した阿部文洋氏に対する評価は厳しいようだ。
≪一審地裁で有罪、しかも実刑を言い渡した阿部文洋裁判長
あべ ふみひろ、1945年6月6日生 愛知県出身 東京大学卒業
(今年1月に「高裁部総括判事」に昇進出世 )
のWikiが
今朝あった悪口が消えて改編されてる====!!!!!!!!
阿部文洋裁判長か・・・「まだ最高裁がありますから」と、言ったのは
こいつは、「痴漢えん罪西武池袋線小林事件」でも、まず“有罪ありき”裁判してるんだな ≫
このようなネット上での情報公開は決して悪いことではない。日本では三権のうち、司法に関する関心が極端に薄く、国民もほとんどが「お上」まかせである。
裁判所に関する公的情報について、国民はその全容を知る権利を有している。特に裁判官がどのような事例でどのような判断をしたのかに関しては、国民はもっと注意を払う必要があるだろう。
最高裁判所裁判官国民審査など、本当は衆議院選挙並みに重要な国民審判なのである。にもかかわらず、ほとんどの国民は無関心である。信任投票のやり方もいい加減というか「ずるい」やり方である。
白紙なら信任などという現行のインチキ的やりかたではなく、信任するなら「○」にすれば、信任率もだいぶ下がるだろう。
更に、マスコミも裁判官の下した判例をもっと詳細に報道する努力をすれば、信任率は更に下がるものと思われる。
それはそれとして、今回の判決は「痴漢冤罪問題」の難しさをつぶさに語っている。
かろうじて無罪になったが、判決の決め手になる証拠が証言に偏らざるを得なかったことが判決を困難にさせた。
痴漢行為は極めて不名誉なものである。名誉や地位のある人ならば実際にやったとしても、素直には認めたがらないだろう。被害者の女性も被害にあった時点で精神的に平静状態を保つことは困難である。特に、満員電車という状況が犯人の特定をさまたげている。「悔しい」思いが強まると、冷静さを失い事実を誤認してしまう可能性もある。
女性に精神的疾患があって、痴漢の事実がないにもかかわらず「騒ぎ出す」場合も想定される。
更に、被害者を装った悪質な犯罪も増加している。この場合複数の仕掛け人が一人のターゲットを狙う悪質ぶりである。金銭目的もあれば、名誉毀損が目的の場合もある。
以上のような事例を考慮しても満員電車における痴漢事件の大半は単純な迷惑行為である。痴漢する側がネットで仲間を誘い集団で一人の女性を襲撃するような事例も報告されている。満員電車の中で仲間が女性を取り囲んで壁を作り、その中で執拗な痴漢行為を行うのである。つまり密室犯罪化しているのである。
今回の判決で痴漢常習犯が喜んでいるのも事実である。