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真相世界(The truth world)

200709正義感あふれる警官 電車内で不良少年を注意して逆に逮捕される 2真相編

些細な小事件かと思ったら、意外と世論の反応は高く、大事件に発展してしまった。

結論から言うと藪の中に終わりそうだ。裏をとらない無責任なマスコミ報道、警察の隠蔽体質、馬鹿高校生。こいつらに世論が振り回された形だ。

まずは読売新聞の記事から見てみよう。

電車内でマナー悪い高校生たたく、神奈川県警巡査長を逮捕 

 電車マナーの悪い高校生をたたいてけがをさせたとして、神奈川県警旭署は4日、同県警大和署刑事1課の巡査長小磯慶洋容疑者(33)を傷害の現行犯で逮捕した。

 県警は5日朝、逃亡の恐れがないなどとして、小磯容疑者を釈放した。今後、在宅で調べる。

 調べによると、小磯容疑者は4日午後10時50分ごろ、横浜市旭区鶴ヶ峰の相鉄線鶴ヶ峰駅の改札口を出たところで、定時制高校2年の男子生徒(16)の顔を平手でたたいて軽いけがをさせた。男子生徒は電車内で、拳銃型ライター(全長36センチ)を乗客に向けるなどしており、小磯容疑者は一緒に下車後、「あんなものでいたずらしてはだめだ」と言ってライターを取り上げてたたいた。

 通りかかった人が110番通報し、旭署員が取り押さえた。小磯容疑者は同僚と飲酒して帰宅途中で、「いたずらを注意しようと思った。申し訳ないことをした」と供述している。

 増子吉勇・県警監察官室長は「事実関係を厳正に捜査したい」と話している。
(2007年9月5日13時14分 読売新聞)


マスコミ各社がこのような趣旨の記事を報道すると、世論が激しく反応し神奈川県警に大量の警官擁護意見が寄せられた。慌てたのは県警だった。
何故なら事実を隠蔽していたから。

(記事)

「注意でなく因縁つけ」高校生殴打、神奈川県警が追加会見
 
県警は6日、事件についての説明が足りなかったと異例の追加の記者会見を行った。

 再会見は、巡査長が逮捕された翌日の5日に続くもので、西村昇監察官室長が行った。西村室長は「高校生は駅員らに注意を受けて素直に従っていた。巡査長はいきなり高校生の髪の毛をつかんで殴った」と説明。


本ブログでも、読売以外のほとんどの新聞記事で「降車後に小磯容疑者が注意しようと呼び止めたところ口論になった」などと「口論」と表現しているのに引っかかりを感じていたが、実際は注意どころか口論の体裁もなしていなかったようだ。マスコミ各社は「口論」という警察発表をそのまま鵜呑みにして記事を書いたようだ。

高校生の母親からも「事実関係が間違って伝えられている」と苦情が寄せられているとした。

「馬鹿高校生の親のくせに何を生意気な」と思うだろうが、これだけマスコミで騒がれると、高校生の正体はたちどころにネット上でさらされ、家には嫌がらせ電話がジャンジャン鳴り響いたであろうことは想像に難くない。家族はたまったものではない。石を投げて窓ガラスを割る奴だっているかもしれない。
本ブログでも、当初は記事を鵜呑みにしていたのでこの高校生をチンピラ系と思いこんでいたが、どうやら知的障害系であったようだ。(両方を兼ねることはあり得る)

 県警によると、高校生は4日夜、横浜市旭区の相鉄線二俣川駅で、普通電車の中からホームに向けて拳銃型のライターを撃つまねをした。車掌らが注意し、高校生は「分かりました」と従い、ライターをカバンにしまった。

何と!最初の報道では全く説明されていなかった車掌が出現してしまった。
少年の母親(36)は「ちょっとした悪ふざけはあったが、殴るのは行き過ぎ」と話したそうだが、車掌が出てくるほどの騒ぎを「ちょっとした悪ふざけ」と言い放つ母親の姿勢にも問題はあるだろう。

隣の車両からその様子を見ていた巡査長は、高校生が友人と談笑しているのを「反省していない」と思い込み、次の駅で降りた高校生を呼び止め、髪の毛とカバンをいきなりつかみ、「カバンの中のものを出せ」と顔を殴った。この間、高校生は反論しないで黙っていた。

何と!この巡査長は隣の車両に乗っていたのだ。そこに居合わせていたわけではなかった。よほどお節介な御仁である。良心的に解釈すれば、「隣の車両の騒ぎがそれほど大きかった」ということか。「『反省していない』と思い込み」は「思いこみ」でなく事実だろう。

「髪の毛とカバンをいきなりつかみ、『カバンの中のものを出せ』と顔を殴った。」当初の記事は「顔を平手でたたいて軽いけがをさせた」であった。何故平手でたたいて軽い怪我を負ったのかという難問も解決したわけだ。
朝日新聞では、「少年は『いきなり殴られて怖かった。ライターの柄で鼻も殴られた』という。一方、県警は「巡査長はライターを取り上げた時、鼻にあたったと供述した」と書いている。拳銃の柄で鼻を強打すれば鼻血くらい出るだろう。高校生が反論しないのは当然で、反論したらボコボコにされる状況だったようだ。以上のことからこの高校生像がチンピラ風からぼけオタク風に変わってしまうのである。

 県警は「巡査長の行為は警察官として許されない行為。注意したというより、因縁をつけて殴った状況で、巡査長の行動を正当化する見方に戸惑いを感じる」としている。
(2007年9月6日23時33分 読売新聞)


何が「戸惑いを感じる」だ!馬鹿野郎!
いい加減な発表をしやがって、事実と全然違うじゃないか!
この警官をまじめに心配した連中の気持ちをこいつらはどう受け止める気でいるのだろうか?

(参照)
「巡査長支持」が大半、メールや電話の600件


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コメント一覧

少崇葉
未熟な警察官
最初、この報道がなされた時、関東の知人から「全く印象が違ってる。どちらかというと、高校生は少し幼さの残る子で、いきなり怖そうな男性が大声で因縁付けるが如く暴力を振るった。」との事。警官擁護のメールがあまりに多く、真相を色々な機関に話したと云う事でした。このいい加減な記者は、出てきて詫びるべきですね。もっと凶悪な若者に「鉄拳」を下して欲しいものです!警察官も「悪」がどういったものか見極める経験を積んでほしいです。未熟で幼い警察官の勇み足です。
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