殺虫剤検出の事故米350トン、全量食用に転用 三笠フーズ
毒米加工会社三笠フーズがカビ毒や残留農薬で汚染された毒米を食用に転売していた問題で、殺虫剤「メタミドホス」が検出された出荷済みの毒米約350トン全量を食用に転売していたことが分かった。
毒米は工業用にしか使えない。切手の裏の糊ならかまわないらしい。
「食用に転用すると食品衛生法に抵触する可能性がある。」などと日経は馬鹿なことを言っているが、あらかたは「抵触しない」ということだろうか?
三笠フーズ、事故米を3.3トン1万円で購入 農水省から
三笠フーズが、2004年にアフラトキシンが検出されたベトナム産うるち米(約3.3トン)を農林水産省から1万円で購入していた。この事件は単なる三笠フーズの単独犯行ではなく、背後に農水省が絡んでいるようだ。
汚染米転売で利ざや、298トンで1500万円
三笠フーズが、工業用の毒米を食用に転売していた問題で、転用が確認されている約298トン分の取引だけで1500万円前後の差益を得ていたことが分かった。
転売しただけで濡れ手に粟ならぬ濡れ手に毒米の大儲けである。
三笠フーズは2003~08年度に53回にわけて計約1779トンの毒米を約1946万円で購入した。このうちカビ毒「アフラトキシン」が検出されたうるち米9トンを4万円で、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が基準値の5倍(0・05ppm)の濃度で検出された中国産のモチ米800トンを712万円で購入していた。平均単価は10キロ約88円となる。
一方、焼酎や菓子、みそなどの原料として売買される加工用輸入米の相場は1キロ当たり100円前後である。
三笠フーズは毒米を1キロ70~50円で売っていた。
食品加工業者なら不正米と気づくだろうが、お構いなしに買いまくっていたのである。今更被害者ヅラされても困る。
有害米2割、正規米に混ぜる 農水省、出荷先特定急ぐ
三笠フーズが農林水産省に、「毒米を2割ほど、正規米に混ぜて出荷していた」と説明していることがわかった。どうせ嘘だろう。そんな遠慮した不正をするわけがない。
三笠フーズが正規米との混合を認めているのは、カビ毒のアフラトキシンB1が検出されたり、水でぬれたりした分で、いずれも「うるち米」。有機リン系の農薬成分メタミドホスが検出された中国産の「もち米」800トンについては、「混ぜていない」と説明している。 カビ米は混ぜたが農薬米は混ぜてないと胸を張っているのである。
三笠フーズの社員によると、正規米がタイ産やベトナム産であれば、同じ産地の毒米を精米機にかける前に混ぜることで、取引先に気づかれないよう細工していた。この社員は「企業努力で1円でも安くするためだった。ブレンド米は米業界では常識。味を落とさずに配合割合を考えるのが米屋のテクニックで、その手法を応用した」と話している。
三笠フーズ関係者は毒米の食用への転用について、「(同業者は)どこでもやっている」と証言している。これは正直な話だろう。
(参照)
三笠フーズ毒米事件でばれた焼酎のインチキぶり
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