都会の無関心は今更の話だが、日本最大のターミナル駅で発生したおぞましくも情けない事件である。
痴漢→婦女暴行 巨大ターミナルで“見殺し”にされた女子高生の悲劇
≪10月2日朝。高校1年の女子生徒(15)は私鉄電車に乗っていた。新宿駅へと向かう車内はいつものようにすし詰め状態だった。
その時だった。女子生徒は下半身に何かが触れたのを感じた。だが、その感触は単に触れただけではなく、背後から「触られている」ことによるものだと確信するまでに時間はかからなかった。≫
この痴漢は女子高生がおとなしいのを幸いに、更に悪質な行為に及んだ。
≪電車はホームに到着。ほかの乗客と一緒に押し出されるようにホームに降り立った女子生徒は、腹部に鈍い痛みを感じた。電車内で最初に感じた「触られた」との感触とは明らかに違うものだった。男に殴られたのだった。≫
女子高生は痴漢に拉致されトイレに連行された。
≪女子生徒が腕をつかまれたまま連れて行かれたのは、新宿駅西口にある地下駐車場の公衆トイレだった。≫
ここで痴漢は強姦魔に変身したのだが、呆れたことに、この異常な行動に注意を向ける通勤客は誰もいなかった。
実に情けない国になったものである。
≪すれ違った多くの人の目はごまかせた男だが、駅の防犯カメラが女子生徒の腕を引っ張る男の姿をとらえていた。≫
警視庁としては珍しくリキを入れて捜査したようである。そして、憎むべき犯人を逮捕した。
犯人は49歳のコンピューター関連会社社員で、驚いたことにこの男にも女子高生の娘がいた。
≪「痴漢をしているうちに我慢できなくなった。人込みを避けるように移動していたらたまたまトイレがあった」≫
犯人はこう供述している。
日常風景の中に魔物が潜んでいる構図である。この男もいつの間にか自分で気づかないうちに魔物に成り下がっていたのである。
年頃の女性は常に防犯グッズを携帯しておいた方がいいだろう。
しかし、人間性を喪失した都会は恐ろしい。都や政府は人間味のある都市作りの研究をしてもらいたいものである。
くだらないオリンピック誘致などよりもやるべきことがいっぱいあるはずだ。
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