真相世界(The truth world)

200904 22万円脅威の低価格車「ナノ」の実力


インドが開発した22万円脅威の低価格車「ナノ」だが、遂に完成し、その実体が披露された。

世界最安の車「ナノ」に乗ってみた 広さにびっくり、ブレーキに冷や汗」

≪インドのタタ・モーターズが発表した世界最安の車ナノ。「オート3輪に毛の生えた程度」との当初の予想を上回り、披露されたのは立派な乗用車だった。だが、人も車も見た目ではわからないのが世の常。欧米市場も視野に入れるナノとは、どの程度のものか。
同社のテストコースで試乗した。≫

オートバイにプラスチックのボディを乗せれば22万円でもなんとか作れるだろう。しかし、予想を覆して、「ナノ」は本格的な「車」だったようだ。

≪乗ったのは、装備の異なる三つのモデルのうち、最も安い約11万ルピー(約22万円)の車。丸みを帯びた小さな車体が愛嬌(あいきょう)を感じさせる。コスト削減のため、ドアミラーは運転席がある右側だけ。ワイパーも1本だ。≫

残念ながら日本に輸出しても最低車種は日本の車検を通りそうにもない。

≪運転席に足を踏み入れると、まずはその広さに驚く。外形は日本の軽自動車より小さいが、シートを一番後方まで動かすと足が伸びきってしまうほど。記者の身長は176センチ、体重80キロ。健康診断では「太り気味」と指摘されるが、助手席に人が座っても、窮屈さを感じない。≫

インド人は日本人よりも体格がいいのである。しかし、体格のいいヨーロッパの連中もちまちました車に乗っている。やはり、インド人のポリシーを感じさせる。ドアミラーを削ってまでも、広い室内にこだわったのだ。

≪「広さの秘密は、インドの乗用車としては初めてエンジンを自動車の後部に置いたこと」とタタのエンジニア。重さを支えるため、後輪は前輪よりも2センチほど太く、直径も若干、長い。≫

後輪駆動しにしたのだろうか? コスト面では割高のはずだが?

≪座席は通常の乗用車より高く、SUV(スポーツ用多目的車)のような感覚。上から見下ろせる景観を重視したという。天井と頭の間には拳が二つ入るほど広く、圧迫感はない。座り心地はふんわりとしている。難点は、後部座席の狭さか。 ≫

後部に人を乗せることはあまり考慮していないようだ。

≪いざ、エンジンを始動。2気筒(日本の軽乗用車は3~4気筒)なので、エンジン音と振動を懸念していたが、走り出しても音は全く気にならず、振動も感じない。4速のギアチェンジも滑らか。10秒以内で時速60キロに達した。≫

このあたりはオート三輪を彷彿させるな。

≪運転席。スピードメーターと燃料の残量を示す計器以外、目立ったものはない。最安モデルではエアコンを装備できない。≫

エアコンがついていないのではなく、「装備できない」というのは凄いな。インドでは暑いのが当たり前だから、それほどエアコンの需要がないのかもしれない。

≪カーブを高速で疾走するナノ。車が横に傾くため、乗っているほうは少々こわい。「50キロでカーブを曲がることは、ふつうはありません」とタタのエンジニア。

ただ、この先はアクセルを踏み続けてもなかなか加速しない。80キロまで上がったところで、直線で2キロのテストコースの行き止まりまで来てしまった。プロでも100キロに達するまでにはスタートから31~32秒かかるという。≫

このの実力なのだろう。あたりが22万円日本の屋根付きスクーター感覚の性能のようだ。

≪冷や汗をかいたのは、ブレーキだ。威力を増幅させるためのブースターがついていないため、日本車のように少し踏み入れただけでは減速しない。また、パワーステアリングがなく、ターンではハンドルさばきも重い。とはいえ、デリーなどでは高速道路でも法定の速度規制が80キロ。渋滞もひどく、このスピードやブレーキでもおそらく難はあるまい。≫

ブレーキの効きが悪いのかと思ったが、そうではないようだ。手足の筋力を鍛えるのには悪くないだろう。車の運転はスポーツなのである。

≪タタ会長は6年前、二輪車に3人も4人も乗せて雨の中を走る家族の姿を見て、「庶民でも手の届く車を」と心に決めたという。安全性や耐久性は未知数。日本車に乗り慣れた記者には欠点も目につくが、「この値段で、よくぞここまで開発した」というのが素直な感想だ。≫

そういうことですね。30万円台で日本の車検をパスするような車なら、日本でも売れそうです。
スズキあたりが研究して30万円台車を開発してもらいたいものです。

一時日本でも50CC自家用車が小ブームになったが、自走車会社の妨害に出て、それに役人どもも相乗りしてポシャッてしまった。天下りの利権に絡まなかったからだろう。
確かにあんなのが街中の公道をのろのろ走っていたら邪魔くさいことおびただしいが、田舎なら老人の足代わりになって重宝しただろう。

50CCはちょっときついが、125CCや250CCの2シーターカーならばそれなりの需要もあったはずだ。上手く開発すれば20万円台は無理でも30万円台くらいで作れそうだ。

低価格の秘訣は税制面の優遇である。腐りきった日本の場合はETCを売りつけるためには高速道路を1000円乗り放題にしても、「庶民の懐具合を考えて低価格車を支援する」などと言う発想は全くないだろう。
役人どもの考えているのは、「天下りを養うために、搾る取れるところからは徹底的に搾り取ろう」という発想だけである。



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