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国際的には死刑廃止が常識化しつつあるが、日本ではその流れに逆らうかのように死刑を乱発している。
昨年、全国の地裁、高裁と最高裁で死刑判決を言い渡された被告は、計46人に上り、1980年以降最も多かったことが13日、統計や取材などに基づく共同通信の集計で分かった。
一昨年計44人がこれまで最多だったが、2年連続で記録更新した。
昨年末現在の確定死刑囚は少なくとも106人いる。死刑執行は9人で、いずれも80年以降最多である。
日本では敵討ちの伝統があり、被害者家族が、加害者の死刑を強く要望する傾向も一因として考えられる。また、刑務所が満員状態で、人減らしに死刑をしている可能性もある。これでは中国と同じだ。
一方同じ死刑乱発国のアメリカでは、昨年、全米の10州で計42件の死刑が執行された。
そのうち6割にあたる26件がテキサス州で行われた。全米レベルでの執行が減少傾向にある中、テキサス州のケースは突出しており、米国内の「死刑格差」を浮き彫りにしている。
テキサス州の執行数が多い背景について、西部劇そのまんまの縛り首を好む住民感情が強いことを指摘している。さらにテキサスは人種差別差別意識が強いことも関係している。テキサス州の黒人住民の割合は12%だが、黒人の死刑囚は40%にのぼる。
全米50州のうち、死刑制度を維持するのは36州だが、なかには30年以上執行を凍結している州もあり、昨年12月に死刑を廃止したニュージャージー州にならって廃止を検討している州もある。
(記事)
昨年の死刑判決、最多の46人 地・高裁と最高裁集計
米国の死刑 州で偏り 6割はテキサスで執行
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