アイスランド人の16歳の少年が、同国の大統領になりすましてホワイトハウスに電話をかけ、ブッシュ米大統領との電話会談を取り付けていた。実現すればおもしろかったのだが、いたずらは実際の会談に及ぶ前に発覚した。
ホワイトハウスのセキュリティのいい加減さが露呈した事件である。
少年は、ロイターに対し「かけた電話は2―3回取り次がれた後、ブッシュ大統領の秘書につながり、次の月曜日に何とか電話会談を予約することができた」と語った。
少年は今月1日、グリムソン大統領のふりをして電話をかけたが、その2日後、まさに「電話会談」が予定されていた日には、アイスランドの警察当局者が自宅を訪れ、尋問を受けた。
直前になってホワイトハウスも不審に思ったのだろう。この事件がマスコミに漏れたのもセキュリティの甘さを裏付けている。
わざとリークしてもホワイトハウスに何のメリットがなさそうなので、実話と考えていいだろう。
肝心のホワイトハウスの電話番号であるが、少年は「どのようにして手に入れたか思い出せない」と話している。
どうせファイル交換ソフトで手に入れたのだろう。
(記事)
アイスランドの少年、ブッシュ米大統領との電話会談取り付ける