本日二度目の更新です。
網走は水道管が破裂して断水しているところもありますが、幸い自分が住んでるところは無事でした
道内に住んでる方は水道管の破裂に注意してくださいね。
今回は久々に標本です。
北海道のProtaetia属は図鑑によれば4種類記録されていますが、網走支庁内では2種(ムラサキツヤハナムグリとミヤマオオハナムグリ)が記録されています。
しかし、網走支庁のムラサキツヤハナムグリはミヤマオオハナムグリの誤同定の可能性が高いらしく、きちんとムラサキツヤハナムグリと同定された標本はない?らしい。
実は、手元には2008年に網走市内で採集したムラサキツヤハナムグリだと思う標本があるのですが、メスだったと言うこともあって、オスが採れるまで保留しようと思っていました。
しかし、2009年に比較的頑張って探しましたが、ついに採集できず、なんとなく今後も採集できる気がしなくなったので、皆さんに同定してもらいたいと思います
全体像↓

上翅の凹部の点刻

腹板突起(うまく撮れませんでした
)

写真は全てメスで、
左上 2001,7,7 新潟県長岡市産 ムラサキツヤハナムグリ
右上 2008,7,22 北海道網走市産 ムラサキツヤハナムグリ?
左下 2008,7,31 北海道網走市産 ミヤマオオハナムグリ(赤銅色型)
右下 2008,7,22 北海道網走市産 ミヤマオオハナムグリ(一般的な色彩)
網走市産はすべて同じ林道で採集。
「日本産コガネムシ上科図説」の第2巻では、
ムラサキツヤハナムグリ
色彩・・・赤銅色から暗銅色。島嶼では多少とも黒化する。
凹部の点刻・・・密に馬蹄型に点刻される。(図鑑の写真はおそらく上下逆さま)
腹版突起・・・楕円形。
ミヤマオオハナムグリ
色彩・・・濃赤銅色から暗銅色、まれに濃緑銅色。
凹部の点刻・・・小さくまばら。
腹板突起・・・横長の楕円形。
網走市産のムラサキツヤハナムグリと思われる個体は、凹部の点刻と腹板突起からはムラサキツヤハナムグリでいいと思うのですが、色彩がなんともいえない色で、ムラサキツヤハナムグリでは無いような色をしています。新潟県産の個体でも、色彩の個体変異がいくらかあるので、顕著な個体差の可能性もありますが、ボロなのでくすんでいるだけ、というだけかもしれません
ミヤマオオハナムグリの赤銅色型は、はじめ、2匹目のムラサキツヤハナムグリだと思っていたのですが、腹板突起からミヤマオオハナムグリだと同定しました。ただ、浅いですが凹部の馬蹄点刻は確実にあります。他の個体と見比べても点刻が多いので、もしかしたら雑種か!?とも考えましたが・・・。可能性は低そうです。
オスが採れさえすれば交尾器で同定できるのに、といつも考えていましたが、この個体の採集地ではなぜかオスの割合が少なく、1:5くらいの割合です。
他の場所では大体1:1なのに
なんで?
網走は水道管が破裂して断水しているところもありますが、幸い自分が住んでるところは無事でした

道内に住んでる方は水道管の破裂に注意してくださいね。
今回は久々に標本です。
北海道のProtaetia属は図鑑によれば4種類記録されていますが、網走支庁内では2種(ムラサキツヤハナムグリとミヤマオオハナムグリ)が記録されています。
しかし、網走支庁のムラサキツヤハナムグリはミヤマオオハナムグリの誤同定の可能性が高いらしく、きちんとムラサキツヤハナムグリと同定された標本はない?らしい。
実は、手元には2008年に網走市内で採集したムラサキツヤハナムグリだと思う標本があるのですが、メスだったと言うこともあって、オスが採れるまで保留しようと思っていました。
しかし、2009年に比較的頑張って探しましたが、ついに採集できず、なんとなく今後も採集できる気がしなくなったので、皆さんに同定してもらいたいと思います

全体像↓

上翅の凹部の点刻

腹板突起(うまく撮れませんでした


写真は全てメスで、
左上 2001,7,7 新潟県長岡市産 ムラサキツヤハナムグリ
右上 2008,7,22 北海道網走市産 ムラサキツヤハナムグリ?
左下 2008,7,31 北海道網走市産 ミヤマオオハナムグリ(赤銅色型)
右下 2008,7,22 北海道網走市産 ミヤマオオハナムグリ(一般的な色彩)
網走市産はすべて同じ林道で採集。
「日本産コガネムシ上科図説」の第2巻では、
ムラサキツヤハナムグリ
色彩・・・赤銅色から暗銅色。島嶼では多少とも黒化する。
凹部の点刻・・・密に馬蹄型に点刻される。(図鑑の写真はおそらく上下逆さま)
腹版突起・・・楕円形。
ミヤマオオハナムグリ
色彩・・・濃赤銅色から暗銅色、まれに濃緑銅色。
凹部の点刻・・・小さくまばら。
腹板突起・・・横長の楕円形。
網走市産のムラサキツヤハナムグリと思われる個体は、凹部の点刻と腹板突起からはムラサキツヤハナムグリでいいと思うのですが、色彩がなんともいえない色で、ムラサキツヤハナムグリでは無いような色をしています。新潟県産の個体でも、色彩の個体変異がいくらかあるので、顕著な個体差の可能性もありますが、ボロなのでくすんでいるだけ、というだけかもしれません

ミヤマオオハナムグリの赤銅色型は、はじめ、2匹目のムラサキツヤハナムグリだと思っていたのですが、腹板突起からミヤマオオハナムグリだと同定しました。ただ、浅いですが凹部の馬蹄点刻は確実にあります。他の個体と見比べても点刻が多いので、もしかしたら雑種か!?とも考えましたが・・・。可能性は低そうです。
オスが採れさえすれば交尾器で同定できるのに、といつも考えていましたが、この個体の採集地ではなぜかオスの割合が少なく、1:5くらいの割合です。
他の場所では大体1:1なのに

Protaetia属の分類は得意ではありませんが,僕もムラサキツヤハナムグリに1票です。
画像を拝見して,ムラサキツヤの白紋は太めでベタ状、ミヤマオオは細い波状である点とムラサキツヤには上翅の後半部にU字状の点刻が明瞭に出る事から判断しました。
同種説があるほど似ていますから,中々厳しい所ではありますね。
私も右上の個体はムラサキツヤと同定します。やはり、馬蹄型点刻と腹版突起の形状からです。
私も道内のムラサキツヤの存在が気になっており道内各地のProtaetia属の標本を集めていますが、確実にムラサキツヤと言えるのは積丹の1個体しか持ってません。
ムラサキツヤは道南種と思っていたのですが・・・。凄いです!
同種説があると言うのは知りませんでした。
もしかしたら雑種とかも結構出ているのかもしれませんね。
南西諸島では近縁種の雑種も報告されていますし。
どうやらムラサキツヤでいいようですね。
色彩だけが気になりますが、採集地は3000年くらい前は島だったようなので、その影響だろうと思っておくことにします
道内の分布はやはり南に偏っているのでしょうか?詳しい分布を知りたいですね。
実際に♂のムラサキツヤ!が採れれば「いる」と言えるのだから。去年もそこそこの数を見ているのにムラサキツヤ!と言えるものがいないのも不自然でしょう。もう少し結論は先にしたほうがいいと思うなぁ。老婆心ながら。(笑)
その辺りは極端に個体数が少ないと言うことで自分を納得させていましたが
確かに誰が見てもムラサキツヤ!というのが採れていない所が痛いです。
やはり決定打は♂の交尾器でしょうね…。
今年は高所バナナトラップでもかけてみましょうか。
こないだ札幌でミヤマオオハナムグリかムラサキツヤハナムグリか分からないものを取りました。
全く分からず、ムラサキツヤだと思い、ブログにUPしたのですが、誤同定の可能性もあるので調べて見ているうちにこのブログにたどり着きました。
どうやら僕のはミヤマオオの様です。
現在標本にしています。
wataさんの日記を読んでとても参考になりました。
ちなみに雄と雌はどうやって見分けるのでしょうか?
はじめまして。私の記事が参考になったようでなによりです。
記事を見てみると、角度的に点刻はよく見えませんが、雰囲気としてはミヤマオオかと思います。
雌雄の区別点ですが、腹面で見ます。
雄はお腹の真ん中に一本溝があるのですぐにわかりますよ。これはハナムグリ類の雌雄判別に使えますので、気が向いたらこれで区別してみて、交尾器を抜いてみたりしてもいいかもしれません。
akiさんのブログは北海道にいるときから見てました。お子さんがとてもかわいいですね!
エゾカミキリの記事がありましたが、私は結局採集できなかったので、うらやましい限りです。
とても参考になりました。
早速自宅の飼育中のシロテンハナムグリの腹部を見てみましたがびっくりした事にほとんど雌です。
まぁ・・見たのは5匹ですが全部雌でした。
こんな事ってあるんですね。
wataさんのブログリンクさせて頂きました。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
遅くなりましたが、こちらもブックマークさせていただきました。今後ともよろしくお願いしますね。