最上の自然

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カワチマルクビゴミムシ

2015-11-02 23:06:12 | オサムシ・ゴミムシ

カワチマルクビゴミムシ Nebria lewisi
2014年5月採集 新潟県産


分布:本州、四国、九州
県内:上越×、中越○、下越×、佐渡×、粟島×
体長:12-14.5mm

河川敷など水辺の近くで見られるマルクビゴミムシ。
ベイトトラップによく落ちるが、石起こしなどでも見つかる。

上翅の模様には変異があり、上翅の上半分が黄色いものなどがいる。(参考
同じ場所でも色々出るようなので、地域差とかではなく、ただの個体差だとは思うが、今のところ私は写真のようなものしか採集していない。そもそもあまり数を採ってないけど

近似種にキベリマルクビゴミムシ[N. livida]がいるが、頭部と胸部の色彩パターンで区別が可能。キベリマルクビは原色日本甲虫図鑑(Ⅱ)では平地に多いと書かれているが、平野部の水辺に生息する生き物の宿命か、各地で減少が著しいようで、国の絶滅危惧ⅠB類に指定されている。
いつか採りたい種類だが、このあたりにはまだ生き残ってくれているだろうか?

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2 コメント

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Unknown (キタノミゾウ)
2015-11-03 17:01:57
カワチマルクビは色彩変異の幅が広く、リンク先の「里山のゴミムシ」が最も明るく一般的な個体群で、今回示されたものは最大に暗化したものの範疇に入ると思います。中間タイプの縦一文字に黒い帯が貫くタイプもでるようです。これは黒佐(1952)にて詳しく報告されています。ここまで黒いタイプが集中するエリヤがあることに興味が湧きますね。どんな環境、地史が背景にあるんでしょう。是非ともワンペア分けてください。こちらからは黄色いタイプを送りましょう。

もう一点。過去にこの黒いタイプをキベリマルクビと誤って報告した例もあるようですが、わたしの知る範囲では最近発見された例はなく、日本各地の同好者の情報を総合してみても極めて危険な状況下にあることは間違いなさそうです。いまや幻のゴミムシ状態だと思います。
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キタノミゾウさま (wata)
2015-11-04 19:27:01
やはりカワチマルクビは色々タイプが出るのですね。
里山のゴミムシも原色日本甲虫図鑑も同じような個体でしたので、一般的なものとは思っていました。
採集地は家のすぐ近所(車で5分ほど)なので、来年はもう少し注意してみてみます。

Web上でも本種とキベリマルクビを間違っているところがありました。
近年の記録は、フェイスブック上ですが2014年に神奈川県で採集された方がいるようです(写真つき)
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