サワガニ

サワガニ　Geothelphusa dehaani
2012年10月　新潟県

池を探しているときに見つけたサワガニ。
ヒメドロ採集をしているときは渓流などによくいたが、そのほかの場所ではあまり見ない。
写真のものは田んぼ脇の用水路の桝にいたもの。


上のほうにも別個体のサワガニが２頭いる。

この桝は５頭ほどのサワガニがいて、全て成体サイズだった。
川の中では幼体のことがほとんどなのでこのサイズは少しうれしかった
成体は川縁の石の下や染み出し水が出る土の中に辺りに多いので、ヒメドロ採集中はそんなに採れない。


生息環境。
右側は田んぼ。左側は畑。一応綺麗な水の指標とされているのにこんなところにいていいのだろうか

カタバミ

カタバミ　Oxalis corniculata
2012年10月　新潟県

荒地など様々なところに生えている多年草。ヤマトシジミの食草。
果実（尖った緑のもの）は触るとパチパチいいながら種を飛ばす。

テングチョウ

テングチョウ　Libythea celtis
2012年10月　新潟県

ミゾソバ？で吸蜜中の個体。
成虫越冬する為、栄養を蓄えているのだろうか。


別個体。裏面。

久々にテングチョウを見たような気がする。

タイコウチ

タイコウチ　Laccotrephes japonensis
2012年10月　新潟県

本州から沖縄まで広く生息する水生半翅の仲間。
大型種は各地で減少が著しいが、ネットなどで見ると本種は各地でまだ比較的見られるらしい。
しかし新潟県では絶滅危惧Ⅰ類に指定されており、見られる場所は一昔前と比較して非常に少なくなったらしい。
自分が知っていた産地も田んぼが畑になったり、住宅地になったりでいくつか潰れてしまった

今年確認した産地は4ヶ所。内3ヶ所は幼虫を確認したのできちんと繁殖もしている模様。
平地の田んぼ周辺にも生息しているはずなので、潰される前にきっちりと調査をしておきたい。


幼虫
2012年7月　新潟県

ミヤマアカネ

ミヤマアカネ　Sympetrum pedemontanum elatum
2012年10月　新潟県

特徴的な赤とんぼだが、見る機会がそんなに多くない赤とんぼ。
この時はジュンサイが繁るいい池でそこそこの数を見た。
上の写真は真っ赤なオス。


こちらはメス。オスと違い真っ赤にはならない。


別個体。
翅の帯と浮かび上がる白い縁紋がとっても綺麗

プールの生き物

とある廃校のプール。

廃校してから十年以上たっており、何処から来たのかガマが根付いてそこそこいい感じの場所が出来ていた。

まず目に付いたのがオレンジの浮き球？でテリトリーを張っていたトンボ。

キトンボ　Sympetrum croceolum

その周りでちょろちょろしていたのは

コノシメトンボ　Sympetrum baccha matutinum

この個体はメス。オスもいたが写真は撮れずキトンボと何度も縄張り争いをしているうちにどこか遠くへ…。

水中にはヤゴも。

ギンヤンマ　Anax parthenope

縁にはトンボを狙うためかこんなのも。

コカマキリ　Statilia maculata

よく観察する為に近づいたら・・・

睨み付けられた

オオミズスマシ

オオミズスマシ　Dineutus orientalis
2012年10月　新潟県

北海道から南西諸島まで広く分布するミズスマシの仲間。
近年ミズスマシ類は減少が激しく、少し前に発表された第4次レッドリストにて、本種は準絶滅危惧種に指定された。

他県での状況はわからないが、県内（特に長岡市周辺）では養鯉池が多く、本種は現役の養鯉池でもよく見られるので個体数は多い。



体の脇の黄色いラインと鞘翅先端のトゲが特徴的

マユタテアカネ

マユタテアカネ　Sympetrum eroticum
2012年10月　新潟県

低山帯などでは普通に見られる赤とんぼの仲間。
オスの羽は無色透明だが、メスには羽の先が黒くなる型と透明な型の２型がある。

写真の個体は小さな蛾を捕食している。
写真を撮ろうと思い近づいたら足元から蛾が飛び立ち、クルっと宙返りをして捕食した。

キタキチョウ

キタキチョウ　Eurema mandarina
2012年10月　新潟県

池の縁で大量に発生していたキタキチョウ。
写真は交尾個体で、左がオス（夏型）で右がメス（秋型）
他のオスが執拗にちょっかいを出していた。

メスは羽化したてのようで羽化殻に止まったまま交尾していた。

付近ではまだ羽化前の蛹も見られた。

ハッカハムシ

ハッカハムシ　Chrysolina exanthematica
2012年10月　新潟県

自宅庭のシソに来ていた個体。
近所で青いタイプの個体も見たことがあるが、そのとき以来見たことは無い。

成虫で越冬し、柔らかめの倒木や切り株などで何度か掘り出したことがある。