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Bezel re-polishing machine フル-テッドベゼルのリカット   昔話し・・・残念でした・・・!

2010-04-19 | 時計の仕事 修理 ETC
 今から7~8年前に、ロレックスのフルーテッドを再カットしようと思い
頑張ってた頃の、名残が出てきました。
 当時のゼベルカット加工は、今と比較するとベゼルの厚みが多少薄くなって見える
から、なんとかならないか?という時代で、
では、やってみようかと!・・・それなりに頑張ってみました
色々な所に、作業工程を見せてもらい、サンプルも作って頂きました。

見ていてザックリと分って来たのは、丸板にダイヤモンドを付けての (ライターの彫りとかカットリングの加工と同じ)
回転切削 カット面はものすごく綺麗でした (面粗度は分りませんが)
ふと思ったのは、流れ作業的に全周リカットには向いてるけど
新品のベゼルに着いた部分的な小傷取りは厳しいな~~でした (その部分だけ綺麗にしたい時)
で・・!!

図々しくも準大手の加工会社さん(ダイヤカットが専門ではない)に何回も押し掛けて
自分勝手に説明させて貰いました、暫くすると、会社に来てくれとの電話が?
断れるのを覚悟で行くと、なんと写真の様に、『真鍮の丸棒から削りだしてみたよ』と
見せて頂きました!!!  凄~~~い!!!
担当の方が、『ウチの技術で良かったら一緒にどうですか?』って!!
良いに決まってます!!是非お願いします!!
そこで・・更に自分の希望を、目一杯話しました

* 回転切削ではなく、カンナの様にカット面と平行移動で切削したい
* 一つの治具で、メンズとレディース両方チャッキング可能仕様にして欲しい
* ベゼルの一部分だけでもカット出来るようにして欲しい (今のターノグラフでも対応出来ます)
* 素人でも位置決め出来る事
* 100ボルトで動く事 (これ重要です)
* 大人二人で移動出来る重さにして欲しい
* 細かいスリ傷なら2回位全周カット出来る位極力薄くカット出来る事 
今思えば、勝手な事ばかり!!

でも!出来ました! 奥行き約1メートル 幅約40センチ 
治具の部分は日本のロケットみたいに手前にメンズ,その先にレディースが
取り付けられる様に出来ていて、
カット後の刃先は上に上がった状態で、ベゼルの後方に戻ります
同時にベゼルが1カット分回転します、非回転も任意でできます

この機械でカットしたベゼルと、今迄のカットしたベゼル
を比べると!?作った機械でカットした方が、綺麗!!です 
(理由は分りません 身びいきでもありません)
並べると分ります 日本の加工屋さんは凄いです。

 残念な事に、暫くして私の都合でこの件から降りてしまいました。
図面も機械の画像も残ってますが、UPは出来ません 

下記の画像がそのときの真鍮削りだしです

これからも色々加工していきますが。

私たちの考えは、 全て国内加工 時計をオリジナルに戻せる加工品を作る事です









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