少し長い
思い出話になります、
外出自粛の休日に
時間を持て余している方がいれば
先へお進みください。
子供のころ
自宅の隣に
会社の女子寮がありました。
まだ幼かった私を
お姉さんたちは何時も
可愛がってくれていました。
「私にも田舎に弟がいるの」
「本当は男の子は入れないのよ」
と笑いながら
私を縁側から招き入れ
お菓子などを頂き
遊んでもらっていました。
冬になり
雪が降ると彼女たちはとても喜び
ドラマや少女漫画の一コマのように
空を見上げ両手を広げ
クルクル回っていました。
今思い出しても
正直で素直な反応で
その時の光景と彼女たちは
美しかったです。
なぜこんなにも雪に歓喜するのかと
不思議に思っていましたが、
そのほとんどの少女たちは
沖縄から来ているのだと
もう少し大きくなった時に
母から聞きました。
まだ白黒テレビが
各家庭に1台あったのか
なかったのかという昭和の時代
実際に見るのも
さわるのも
初めてだったと思います
今とは違い
情報も少ない頃でした
もしかしたら映像でも雪など
見た事がなかったのかもしれません。
今では
美味しいと思っていますが
子供のころ貰っていた
あの何とも言い難い
ボソボソのお菓子は
彼女たちの田舎から送られてきた
ちんすこう だったのだと
大人になってから分かりました。
サトウキビをもらった時も
どう食べればよいのかわからず
お姉さんたちは笑いながら
「カジリなさい」
「甘いから、」
と言っていましたが
甘いお菓子の味を知っている私には
甘くもなく固い茎という
思いだけでした。
そんな素敵で可憐な
お姉さんたちの姿だけではなく
私が学生になり
夜遊びから帰ってくると
門限が過ぎているのでしょう、
外階段の塀をよじ登るお姉さん
(笑)
寮母さんに怒られるお姉さん、
そんな若者らしい姿も
見た事があります。
(笑)
あの素敵なお姉さんたちは
今どうしているのでしょう、
とても懐かしく思います。
色々お世話になり
ありがとうございました
Nikon D500
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
AF-S TELECONVERTER TC-14E III
Unauthorized copying and replication
of the contents of this site,
text and images are strictly prohibited.
All Rights Reserved.411103425