Willのあれこれ日誌

猫3(8才♂、3才♂、年齢不明♂)、人間(年齢不詳♀)でやっている17年目のWillどうぶつ病院です。

Willどうぶつ病院の尿検査 その四

2013年03月10日 | Oh!にょ~(尿について)
Willどうぶつ病院のの尿検査は、尿色&比重&ペーパーテスト&顕微鏡検査を基本としています。

今回は尿検査の尿色&遠心作業編

★尿色
 
いわゆる、見た目です。透明、混濁、茶色、赤色など色調を見て、浮遊物の有無など肉眼で確認します。

時に、尿臭も大事です。

たとえば~

これは犬のケースで、この場合は、「尿色:黄色~琥珀色、尿臭:特になし」で正常範囲となります。

P6191795.JPG

尿色はほかに、水様~淡黄色、乳白~白濁、鮮黄、濃黄色~橙、茶~茶褐色、

赤~赤褐色、暗褐色~黒、緑~青に分かれます。

これを、院内では、正常(黄色~琥珀色)、異常(濃い、薄い、赤、茶、白、混濁)に分けています。

★遠心

そのままの見た目を確認したら、尿を遠心します~

これが遠心分離機です。
P6191797.JPG

蓋を開けると中はこんなふうになっています。
P6191798.JPG

穴の部分にスピッツ管をセッティングします
1本のときは、バランスをとるために、同じくらいの量の
水を入れたスピッツ管を入れておき、500Gで5分まわします。
P6191800.JPG


(この遠心機だと500Gは2100rpmになります)

遠心すると、どのようになるのかわかりやすく、
うさぎさんの尿で回してみました。
もともと、うさぎさんの尿は有色尿で混濁しています。
P6191803.JPG

遠心すると・・・
P6191806.JPG
液体成分と下に沈殿する成分とに分かれました!

液体部分=上清を比重とペーパーテストし、沈殿したもの=沈渣として顕微鏡検査を行います。

次回は遠心後の尿の液体部分=上清で比重&ペーパーテストをします
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