見た目検査(カッコよく言うと肉眼所見)してから、遠心し、尿が上清(液体成分)と
沈渣(下にたまった成分、細胞や結晶など)に分かれました
液体成分のほうは比重とペーパーテストを行います。
★尿比重
屈折計というものがあり、尿がどれくらい濃縮されているかの目安になります。
これがその屈折計です。
左側のガラスの部分に尿を垂らして、右側からのぞいて、数値を読みます。
のぞくとこんな感じで数字があります。
右側が尿検査用の数値です。
何も垂らしていないため、真っ青になっていますが・・・
尿を滴下すると、このように白い部分がでてきますので、
そこの数値を読みます。
このケースでは、尿比重は1.026となります。
正常範囲は犬と猫で少し異なります。
犬 1.030~1.049 猫 1.035~1.059
(例外として、シュウ酸カルシウム尿石症で、処方食(U/d)を食べていると
比重はかなり下がります。比重の上がり下がりを見ることがことが、治療の目安になります。)
★ペーパーテスト
文字通り、尿試験紙というものがあります。
尿をつけて、一定時間おき、色の変化を読みます。
Willどうぶつ病院で使用しているペーパーテストは7項目を測定することができます
ペーパーテストはいわゆる化学反応検査といってもよいでしょう~
簡単に1項目づつ~
当院で使用しているペーパーテストを上からいきます
ウロビリノーゲン
動物では診断意義ありません・・・ ←しょっぱなからすいませんっ
どのペーパーテストにもこれはくっついてしまっているので・・・
ビリルビン
犬では正常でも検出されることがあります。
猫では、肝臓疾患など重篤な場合に検出されることがあります。
ケトン体
かなり重篤なケトーシス(代謝疾患:よくあるのは糖尿病が重篤の場合に陥る状態)で緊急性があります。
タンパク質
自然排尿の場合、性腺液が混じって偽陽性になることもあります
また、感染、炎症、発熱、激しい運動、腎障害などで陽性を示します。
持続的にタンパク質が検出される場合は、詳細検査に移ります。
(血液検査、尿蛋白/クレアチニン比、尿中アルブミン測定、など)
ブドウ糖
血中のブドウ糖(血糖)が高値になっている時に、尿糖として検出されます。
一番重要なのは糖尿病
極度の興奮、急性膵炎、出血などで一過性に陽性を示すことがあります。
PH
尿が酸性またはアルカリ性に傾いているかを調べます。
酸性、アルカリ性でできてしまう結晶や結石の種類が違ってきます。
そのため、結晶や結石の治療にPHの値が重要になります。
潜血
尿路系のどこかで出血がないかを確認します。
赤血球自体が検出される場合は、染色検査で上部か下部の尿路系か予測がつくことがあります。
*Willどうぶつ病院では、きちんと1検体に1枚のペーパーを用いて検査をしています。
次回は沈渣の検査=顕微鏡検査になります~
沈渣(下にたまった成分、細胞や結晶など)に分かれました
液体成分のほうは比重とペーパーテストを行います。
★尿比重
屈折計というものがあり、尿がどれくらい濃縮されているかの目安になります。
これがその屈折計です。
左側のガラスの部分に尿を垂らして、右側からのぞいて、数値を読みます。
のぞくとこんな感じで数字があります。
右側が尿検査用の数値です。
何も垂らしていないため、真っ青になっていますが・・・
尿を滴下すると、このように白い部分がでてきますので、
そこの数値を読みます。
このケースでは、尿比重は1.026となります。
正常範囲は犬と猫で少し異なります。
犬 1.030~1.049 猫 1.035~1.059
(例外として、シュウ酸カルシウム尿石症で、処方食(U/d)を食べていると
比重はかなり下がります。比重の上がり下がりを見ることがことが、治療の目安になります。)
★ペーパーテスト
文字通り、尿試験紙というものがあります。
尿をつけて、一定時間おき、色の変化を読みます。
Willどうぶつ病院で使用しているペーパーテストは7項目を測定することができます
ペーパーテストはいわゆる化学反応検査といってもよいでしょう~
簡単に1項目づつ~
当院で使用しているペーパーテストを上からいきます
ウロビリノーゲン
動物では診断意義ありません・・・ ←しょっぱなからすいませんっ
どのペーパーテストにもこれはくっついてしまっているので・・・
ビリルビン
犬では正常でも検出されることがあります。
猫では、肝臓疾患など重篤な場合に検出されることがあります。
ケトン体
かなり重篤なケトーシス(代謝疾患:よくあるのは糖尿病が重篤の場合に陥る状態)で緊急性があります。
タンパク質
自然排尿の場合、性腺液が混じって偽陽性になることもあります
また、感染、炎症、発熱、激しい運動、腎障害などで陽性を示します。
持続的にタンパク質が検出される場合は、詳細検査に移ります。
(血液検査、尿蛋白/クレアチニン比、尿中アルブミン測定、など)
ブドウ糖
血中のブドウ糖(血糖)が高値になっている時に、尿糖として検出されます。
一番重要なのは糖尿病
極度の興奮、急性膵炎、出血などで一過性に陽性を示すことがあります。
PH
尿が酸性またはアルカリ性に傾いているかを調べます。
酸性、アルカリ性でできてしまう結晶や結石の種類が違ってきます。
そのため、結晶や結石の治療にPHの値が重要になります。
潜血
尿路系のどこかで出血がないかを確認します。
赤血球自体が検出される場合は、染色検査で上部か下部の尿路系か予測がつくことがあります。
*Willどうぶつ病院では、きちんと1検体に1枚のペーパーを用いて検査をしています。
次回は沈渣の検査=顕微鏡検査になります~