Willのあれこれ日誌

猫3(8才♂、3才♂、年齢不明♂)、人間(年齢不詳♀)でやっている17年目のWillどうぶつ病院です。

歯の健康について(3)

2007年02月27日 | 病気や検査について

「頬が腫れてきたんだけど」
「眼の下に穴も開いちゃった」

これは、一見、皮膚の病気と思いがちですが、
これは、歯の病気のことがほとんどです

実は、上顎臼歯(上の奥歯)の根っこが眼の下(頬)の部分近くにあって、
その根元が化膿したために、体が外に膿をだそうとして皮下に膿が溜まってきたり、破裂してしまうのです

これを「根尖膿瘍(こんせんのうよう)」とか
「歯根膿瘍(しこんのうよう)」といいます。

痛んでいるあたりの歯茎を押すとじわーと膿が確認できる場合もありますし、
一見、正常のようにきれいに見えてしまう場合もあります。
でも、歯の根っこは腐ってしまっています

これは、麻酔がかけられる状態であれば抜歯が基本的な治療になります。
抜歯をしない場合は、抗生剤を投与していく方法もありますが
再発を繰り返してしまうことがあります

そうならないためにも、日ごろからわんちゃんやねこちゃんの口の中を
見る習慣をつけてください。
何もなくても唇をめくったり、あ~んとさせたりして慣らしておきましょう

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