お寺に併設されたその施設はとても綺麗で、住職さんはとても優しい人だった。
ここなら、まめるも安心してお空に行けるな。って思う。
最後のお別れ。
まめるはとてもキレイだった。
つやつやの毛並み。まるで寝ているよう。
今にも尻尾を動かすんじゃないかって。
骨になったまめるは小さい壺に入れられて家に帰ってきた。
まめるが大好きだった、登ると怒られるカウンターの上に飾る。あれ?今日は怒られないにゃ?って思ってるかな。
久々に花屋さんで花を買った。
まめるに良く似合う、紫のトルコキキョウ。
ラベンダーの香りのお線香を焚くと、心がすーっと楽になる気がした。
まめる、お帰り。
これからはずっと一緒だね。
今日はずっとまめるの気配がして嬉しい。
いつものように声を掛ける。
まめる、こっちおいで
まめる、行ってくるよ
まめる、ただいま
まめる、ご飯だよー
しばらくはこんな日が続くだろう。
猫の心はわからないけど…
もしもまた家に来たいと思ってくれるなら。きっとまた逢える気がした。
まめる。お空は気持ちいい?
いつも窓から鳥を見つめてた。
やっと一緒に飛べるね。
ありがとう。