
旧蝋28日、歌手の岡本敦郎さんが亡くなられた。88歳だったそうだ。
背筋を伸ばして規律正しい姿勢で、口を大きく開け、言葉をはっきりと歌う、好感の持てる歌い方で、好きな歌手の一人だった。
「高原列車は行く」は皆さんご存じでしょうが、「朝はどこから」がデビュー曲だったとは知りませんでした。
「朝はどこから」は、小学校のキャンプのときに校長先生から教わって覚えた。朝はどこから来るかしら あの空越えて 雲越えて・・・
昼はどこから来るかしら あの山越えて 野を越えて・・・
夜はどこから来るかしら あの星越えて 月越えて・・・
朝・昼・晩は、どこから、どこの国から、どういう家庭から来るのかという歌詞だが、それぞれを想像すれば何となく簡単に歌詞は覚えられる優しい歌だ。
家庭を持ったら、このような明るい家庭にしたいなと子ども心にも思ったものだ。
しばらくこの歌を忘れていたが、東京に住んでいたときに思い出すきっかけがあった。
この歌の作詞は、「森まさる」という人である。
これはペンネームで、埼玉県選挙区から選出された当時の日本社会党の参議院議員・森勝治さん(故人)である。
衆議院議員総選挙の街頭での応援演説をしておられたときに、当時の成田委員長がそのことを紹介されていたように記憶している。
国会議員が、このような優しい歌詞をつくられるのかと、不思議に思ったことがある(笑)
岡本敦郎さんが歌っておられた曲では、「花言葉の唄」というのが印象的だ。
てっきり岡本敦郎さんの歌と思っていたが、調べてみたら、松平晃と伏見信子のデュエット曲で、リバイバルで歌っておられたようである。
ワルツ調の、歌詞を聞いていると心が優しくなりそうな、そんな曲ですね。
岡本敦郎さんのご冥福をお祈りします。
30代の割には渋い歌手をご存知ですね。(笑)
合掌
我々の世代以降は、知らない方が多いかもしれませんね。
考えてみると、「朝はどこから」の作詞者は、日本社会党の参議院議員で、
岡本敦郎さんと一緒に歌っている歌手は安西愛子さん(後に自民党の参議院議員)とは、
いわば「55年体制」というのを暗示していたのかと思ったりします(笑)
初めまして、コメントありがとうございます。
作詞者の親族にしかわからない、身近なエピソードをお寄せいただきありがとうございました。
こういう詩を書かれたということは、森勝治さんは心の優しい方だったのでしょう。
私が東京に住んでいたころに演説を聞いたので、内容は忘れてしまいましたが、
言葉に抑揚をつけた話し方で、話術の大変うまい方だったという記憶があります。
小川軒を調べてみました。
レイズン・ウィッチは創業以来のオリジナル商品のようですね。私も食べてみたくなりましたよ。
子どものいない森さんは、匿名さんを我が子のように可愛かったのでしょう。
母方の親戚のおじさん(4年前になくなりました)が、二十世紀梨を収穫したら、
約6~7キロ離れた我が家に、夜に自転車を漕いで段ボール箱に入れて持ってきてくれました。
今は、梨も品種改良されて糖度の高いものが出回っていますが、あの二十世紀梨の味は忘れません。
出荷しない傷物だったと思いますが、二十世紀梨を食べると、あのおじさんの顔を思い浮かべます。