以前恵比寿ガーデンシネマに「アジアンタムブルー」を観に行った時に宣伝していて、気になっていたので観てきました。
「僕は妹に恋をする」
期待していた以上に良かったです。
"頼"役の松本潤さんは他に考えられないくらいにいい演技をしていたと思います。
榮倉奈々さんの一途で純粋な"郁"も素敵でした。
その他にも平岡祐太さん、小松彩夏さんも好演で、絶妙なキャスティングでした。(原作者の青木琴美さんもキャスティングを絶賛されてました。)
映画の尺の問題もあって、意表をつく展開も、さほど深い描写もありません。
ですが、シンプルだからこそ、思春期にしか持てない、あまりにも無防備で真剣な想いが画面いっぱいに表現されていたと思います。
松本くん、榮倉さんのファンはもちろん、歳と共に思春期のまっすぐな想いを忘れてしまった世代の方々にも、観ていただけたらと思います。
ただ、そう言った気持ちに共感できない、客観的に映画を観る方には向かないかもしれません。
特にラストシーンが切なかったです。
長いシーンなのですが、その長さにちゃんと意味があり、同時に、観ている側にも"頼"と"郁"2人の想いをきちんと想像する時間を与えてくれています。
エンディングテーマも映画に相応しいすばらしい曲です。
映画を観た方なら、買いたくなることは必至ですよ。
※映画の評価はgoo映画レビューに書きましたので、興味ある方はそちらをどうぞ。
【追記】※H19.1.22
他のブログ等でのレビューを読んで回ったんですが、この映画の評価はあまり高くないようですね。
ほとんどが原作コミックや松潤ファンの中高生ブロガーだと思われます。
コミックをそのまま映像化するようなイメージを期待して映画を観に行って、そのイメージとの違いに失望して帰ってくるというパターンが多いように見受けられました。
安藤監督は公式サイトで、
「映画は90分間なら90分間を感情だけで占有できる唯一の芸術だと思います。そこの場所で僕はストーリーを撮るのではなく、感情がどう進むかを描くことに興味があるんです」
と語られています。(公式サイト:Interviewより抜粋)
主演の松本潤さんも、初日舞台挨拶で
「この作品は実際にエンターテイメントに富んだ作品ではないと思うし、色々なことが起こっていく中で感情をずっと追っていく映画です。ゆったりとしていて頼と郁が何を思っているか、どう変わっていくかを想像しながら見る映画だと思います。それは最近あまりないことではないかと思っているので、お客さんがどう受けとってくれるのかどきどきしています。純愛映画としては、絶対に結ばれない二人だからこそ幸せに感じたり悲しかったり、振れ幅が広い純愛中の純愛というかものすごく濃い話だと思います。」
と話されていました。(公式サイト:Reportより抜粋)
松潤ファンの子たちが、彼がこの映画に注いだその想いを感じることができないのだとしたら悲しいことだと思います。少なくとも私はそれなりに感じることができたから。
思春期のまっただ中にいる若い子たちの多くは、まだ自分にない感情に対して、共感したり、理解しようとしたり、他人の想いを想像する力が不足しているように感じます。
例えば映画を通してでも、そういう力を養ってもらえたらいいな。。そんなことを思いました。
「僕は妹に恋をする」
期待していた以上に良かったです。
"頼"役の松本潤さんは他に考えられないくらいにいい演技をしていたと思います。
榮倉奈々さんの一途で純粋な"郁"も素敵でした。
その他にも平岡祐太さん、小松彩夏さんも好演で、絶妙なキャスティングでした。(原作者の青木琴美さんもキャスティングを絶賛されてました。)
映画の尺の問題もあって、意表をつく展開も、さほど深い描写もありません。
ですが、シンプルだからこそ、思春期にしか持てない、あまりにも無防備で真剣な想いが画面いっぱいに表現されていたと思います。
松本くん、榮倉さんのファンはもちろん、歳と共に思春期のまっすぐな想いを忘れてしまった世代の方々にも、観ていただけたらと思います。
ただ、そう言った気持ちに共感できない、客観的に映画を観る方には向かないかもしれません。
特にラストシーンが切なかったです。
長いシーンなのですが、その長さにちゃんと意味があり、同時に、観ている側にも"頼"と"郁"2人の想いをきちんと想像する時間を与えてくれています。
エンディングテーマも映画に相応しいすばらしい曲です。
映画を観た方なら、買いたくなることは必至ですよ。
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※映画の評価はgoo映画レビューに書きましたので、興味ある方はそちらをどうぞ。
【追記】※H19.1.22
他のブログ等でのレビューを読んで回ったんですが、この映画の評価はあまり高くないようですね。
ほとんどが原作コミックや松潤ファンの中高生ブロガーだと思われます。
コミックをそのまま映像化するようなイメージを期待して映画を観に行って、そのイメージとの違いに失望して帰ってくるというパターンが多いように見受けられました。
安藤監督は公式サイトで、
「映画は90分間なら90分間を感情だけで占有できる唯一の芸術だと思います。そこの場所で僕はストーリーを撮るのではなく、感情がどう進むかを描くことに興味があるんです」
と語られています。(公式サイト:Interviewより抜粋)
主演の松本潤さんも、初日舞台挨拶で
「この作品は実際にエンターテイメントに富んだ作品ではないと思うし、色々なことが起こっていく中で感情をずっと追っていく映画です。ゆったりとしていて頼と郁が何を思っているか、どう変わっていくかを想像しながら見る映画だと思います。それは最近あまりないことではないかと思っているので、お客さんがどう受けとってくれるのかどきどきしています。純愛映画としては、絶対に結ばれない二人だからこそ幸せに感じたり悲しかったり、振れ幅が広い純愛中の純愛というかものすごく濃い話だと思います。」
と話されていました。(公式サイト:Reportより抜粋)
松潤ファンの子たちが、彼がこの映画に注いだその想いを感じることができないのだとしたら悲しいことだと思います。少なくとも私はそれなりに感じることができたから。
思春期のまっただ中にいる若い子たちの多くは、まだ自分にない感情に対して、共感したり、理解しようとしたり、他人の想いを想像する力が不足しているように感じます。
例えば映画を通してでも、そういう力を養ってもらえたらいいな。。そんなことを思いました。
でも、物語に引き込まれるにつれ、些事はすぐ気にならなくなりました。
この点は、妻夫木聡と安藤政信の高校生役(「sixty nine」)の印象と同じです。
(2)兄妹間の恋愛(本作では、肉体関係も暗示)は、「倒錯した性」(同性愛)や「近親相姦」の切り口から描かれがちですが、安藤尋監督は違いました。
例えば、矢野は、兄妹間であっても純愛の成立を認め、むしろ頼の背中を押しています。
友華(小松彩夏)も、恋愛の存在を肯定したからこそ、郁(榮倉奈々)を三角関係の恋敵として意識したのでしょう。
(3)「頼、ずるいよ」「郁、好きになって、ごめんな」二人の純愛に終止符を打ちたくない。甘美で濃密な時間を終わらせたくない。
「あと十歩だけ歩かせて」と頼が郁を背負ったまま涙した場面、泣けました。
冷静に考えると、矢野や友華の方が深く傷ついているはずなのに、結城兄妹の方に感情移入している自分に驚きました。それだけ、安藤ワールドに魅せられたという証左ですね。
とても詳細な考察コメントありがとうございました!
どうも世間的には過小評価されている感のある作品ですよね。
10代の子達の多くが主人公たちの感情の揺れに思いを馳せることができないのには、映画とは別に危機感を感じます。
平岡くんが演じた、矢野の心境について。
個人的な解釈ですけど、頼に想いを寄せていても、それを本人に打ち明けることはできない。
だから、せめてもっとそばに居たい気持ちもあって、郁にアタックしていたんじゃないかなと思いました。
いろいろ想像の余地があって、楽しめる映画でしたね