x3変態長のブログ『まえのめりでいこう』

あまり深く考えず思ったことを口にしてしまうタイプです

メーカーの特殊規格って差別化の為だろうけど消費者は置き去りだよね?でもそれが良い人は他の人と同じ物が嫌なのかな?そんな人が増えると かぶりまくる上に なすすべ無しな事になるよ的なスルーアクスル変更の巻

2019-01-26 16:17:28 | MTB・機材

こんにちはx3です

 

中古だけどNew Bikeを組んじゃいました

フルサスMTBです!

時代遅れの26インチです!

超マイナー ブランドです!

 

Ellsworth・TRUTH (エルスワース・トゥルース)

 

2011~2012年くらいのモデルです

以前から『もえちゃん』とフルサス バイクでのMTB2台体制を画策していました

ただフルサスといえど『下り系』ではなく『XC系』の物

リアサス付きでヤフオクに出ていた物を思っていたより安価に落札

やっぱり26インチは廃れてるのかな~

物はメチャメチャ良いけどね!

 

さて細部については後日アップすることにして今回は失敗談について

このフロントフォークはスルーアクスルというタイプのものです

フォークにクイックのメネジ部分があり軸が太くなったようなものです

この方式だとアクスルを締めきった時にレバーの位置が変えられません

クイックだとメネジ部分がフリーなのでレバーの位置を後で決められます

ではどうやってこれに対応するのか?

 

 アクスルを締めてレバーの位置をどれくらい動かすか見ておきます

 黄色の矢印のネジを緩めてメネジを押さえているプレートを外します

 赤丸部分のパーツをレバーが思ったところに来るように回します

この時 青い矢印部分に回り止めがあるのでメネジパーツを持ち上げて回します

この調整が非常にメンドクサイ

一度決めれば今後再調整は ほぼ要らないと思いますが・・・

何かある度に これをするのは精神衛生上良くない

って事でアクスルを純正の物から変更することにしました

因みにクイックにこだわらなければスキュワーという手もあります

FOX純正オプションの軽量スキュワーが販売されています

ただ工具が必要で出先でトラぶったときの事を考えると これはありえません

 

そこで高いけどDT SWISSのスキュワーに変更する事にしました

でもどこやらのサイト30%OFFくらいになってました

海外からの発送だったので結果的には やっぱり高くついちゃったんですが・・・

 

さて何故DT SWISSのスキュワーなんでしょうか?

それはスキュワーの機構が理にかなっているからです

 

スキュワーを締め切った位置がこの位置だとします

純正のアクスルだとメネジパーツを回して思いの位置にレバーが来るようにします

このスキュワーはその機構がレバー側にあります

 

レバーを外側に引っ張って広げ レバーを任意の角度に回したら内側に戻します

『戻す』と書きましたがバネの力で内側に勝手に戻ります

 

ちょっと見えにくいですが溝が切ってあります

これによりアクスルを締めれたりレバーをフリーに出来るようです

下手をしたら この溝にはまらない位置にレバーが来る事があります

その時は引っ張らないで少しレバーを回してやると溝にはまります

これによりメネジパーツの位置が何処であろうとレバーを思いの位置に出来ます

これと同じ機構のスキュワーがジャイアントから出ています

赤い部分が青く『DT SWISS』の文字が『GIANT』になってます

定価に大した差はありません

ただDT SWISSはネットで値引き品を見つける事ができます

 

写真にはありませんがリアもDT SWISSのクイックに変更しました

前後で合わせた方が見た目が良いからね!

気になったのは このスルーアクスルがシマノ製だということです

 

「FOXはこの手の部品は作らないんだな~」とこの時は思うだけでした

 

忘れていたのです・・・

自社製品の最高グレードが年式違いで互換性の無いパーツを作るメーカーだという事を・・・

 

届いたスキュワーを早速取り付けます・・・

 

「ってネジ締まらんし!」

 

厳密には少し噛むけど そこからは締まって行かない!

感触的にはネジのピッチが合ってない感じです

スルーアクスル径はΦ15mmで合っています

改めて2本を見比べてみました

 

ネジの直径が違います!

因みに小さいほうがFOX純正

DT SWISSはM15で純正品はM14

わざわざアクスルの肉厚を上げて 直径で1mm削ってネジ切ってるんだと思います

アクスルの直径が15mmなのだから そのままネジ切った方が効率的なのに・・・

 

ここからは想像ですが・・・

あえてM14にすることでネジの首部分に段差を設けたのだと思います

この段差がメネジパーツに当たり それ以上締まらないようにする為だと思います

要するに締め過ぎ防止 

これに気付いたのが遅く確認のしようがありません

誰か試してみて どうだったか教えてください

 

さて直径の違いに気付く前に試した事があります

ネジ直径が違うのにピッチ(ねじ山の幅)は同じなのです!

ピッチが違うと このようにネジの山と谷がピッタリはまる事はありません

通常はネジ直径が上がるにつれてピッチも広がっていきます

この辺りの直径の太さだと意外と同じなのかもしれません

しかしピッチが同じだという事は直径も同じという固定概念にとらわれていました

うまくいかない理由を淡々と考えるべきでした

まだまだ修行が足りません

 

さて困りました

M15のメネジパーツがオプションパーツに無いかと考えました

でも有る訳無いという結論に達しました

軽量スキュワーをオプションで出しているからです

わざわざ他社の物を取り付けるようなパーツがオプションにあるでしょうか?

メネジパーツもFOXオリジナルで代替パーツはありません

かと言って購入したスキュワーを諦められない

 

ここで朗報

メネジパーツが補修部品にラインナップされていたのです

ならば失敗しても最悪元に戻す事はできる

ここでいつもの・・・

 

「無ければ作るんだよ!」(含む加工)

 

メネジパーツにM15のタップを裁ててDT SWISSのネジに合わせます!

さてこのM15のタップを裁てるにあたって注意する点があります

ネジの下穴はオネジ直径からピッチ幅分 引いた直径にすることです

 

説明します

まずは用語から

オネジ=ボルト

メネジ=ナット

タップ=メネジにネジを切る工具

下穴=ナットにタップを裁てる際にあける穴=ナット内径

ネジ外径=ボルトネジ部分の外径

ピッチ=ネジ山の頂点と隣の頂点の幅=ネジ山高さ×2

 

仮にネジ外径6mmでピッチ1mmのネジをメネジに立てる場合

ネジ山の高さはピッチの半分です

ネジの谷の深さとも言えます

ネジ外径から谷側の直径を算出すると・・・

ネジ谷深さ×2=5mmとなります

なぜ2倍するのかという事ですが・・・

ネジ外径をまたぐように線を引いた時にネジ谷を何回通るかという事です

ネジの谷側の直径=下穴直径ということになります

という事でネジ外径6mmでピッチ1mmのネジをメネジに立てる際の下穴は5mmという事です

これを今回の事に置き換えると・・・

15mmのネジ外径

1.5mmのピッチ

ゆえに下穴は13.5mmという事になります

今のメネジパーツの内径は14mmですので下穴を追加工する必要は無いようです

「因みに0.5mm広いけど大丈夫なの?」って事ですが大丈夫です

1.5-0.5=1mm

1mmも噛みますので大丈夫です

軸方向に負荷が掛かるような場所ならともかく専断方向なので問題ないでしょう

 

そうと決まれば工具の発注です

以外にも高価で涙が出そうでしたが何故か一本だけ安く売ってました

 

「はい○ノタロウ~ モ○タロウ~」 (笑)

 

 

安いけど ちゃんとしたメーカーの物です

パッケージに開け口があるのも良心的

 

当初は回り止めが付いているのでフォークに付けたままで加工しようと思ってました

ですがなかなか噛んで行きません

まっすぐに立てて力いっぱい押し込む感じでないと入って行かなさそうです

メネジパーツを取り外してバイスに固定します

居合わせた『キハマンさん』にプライヤーで回り止めをしてもらいタップを裁てます

下穴が小さいのかメチャクチャ硬い

ちょっとずつ慎重に作業を進めます

小汗をかいて やっとのこと貫通!

 

これでやっとDT SWISSのスキュワーが使える!

 

メネジパーツにタップを裁てたので内径が広がった

裏を返せば肉厚が薄くなった

同じ事をされる方は自己責任でお願いしますね~

って、いないか?

 

今回問題になったアクスルのネジ外径ですが この事に触れている所は皆無です

販売するサイトやパーツ紹介のところでも ほぼ触れていません

購入する際はしっかりと下調べが必要ですね



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おおお~っかっちょええ~ (かるふい)
2019-02-04 13:03:07
右側のブランドロゴが擦れてみえるけど気のせい?
26インチの廃れっぷりには些か私も困惑しております。。
リムブレーキのMTBとかもう乗んなっていわんばかりですもんねえ。
スルーアクスルも規格的になかなかに意味不明でこちらでも困惑…
返信する
Re:かっちょええでしょう〜^_^ (変態長x3)
2019-02-05 02:00:47
かるふいさんコメントありがとうございます。

このMTBは文字のところが少し変わった処理になっている為、離れて見ると掠れて見えるんです。
まぁ〜キレイとは言えませんが...

今時の大きなホイールのMTBは視点が高くて、すごく違和感を感じたのでおそらく26インチ以外のMTB を所有することは無いかなぁ〜って思ってます。

スルーアクスルは最早カオス状態です。
自分が書いた文章ですら意味不明です(u_u)
返信する

コメントを投稿