x3変態長のブログ『まえのめりでいこう』

あまり深く考えず思ったことを口にしてしまうタイプです

妥協できない所は改良するのだ!恒久的ではなくても まずは一歩踏み出さないと いつまでも何も変わりません!だから私は一歩踏み出します!それが あさっての方を向いていも(笑)的なブレーキタッチ改良の巻

2019-04-30 10:33:23 | MTB・機材

こんにちはx3です

 

ブレーキタッチの改良をしました

『改良』っていうのも ちょっと違う気がしないでも無いんだけど・・・

 

事の発端は先日の『中応寺線』の帰り

林道を下っている時のことです

「なんだかリアブレーキの効きが渋い(悪い)なぁ~」って思いました

以前なら気が付かなかったと思いますが今はエルスワースという比較対象があります

試しに急斜面でリアブレーキだけ握ってみました

そうするとジワジワ加速していくのです

 

 

急な斜面での重力にリアブレーキが負けています

リアだけで減速しようとすると かなり強くレバーを握る必要があります

すぐにローターとパッドの当たりを確認しますがこれと言った問題はありません

むしろシングルポッドの『BB7』としてはキッチリ当たってるくらいです

こうなっては自分の力ではどうにもなりません

『プログレス』にレッツゴーです

以下やり取り

店長(以下:店)「確かに当たりは問題ないですね」

私「でも下りで負けてるんですよ」

ブレーキキャリパーを見ながら・・・

店「う~ん・・・ローターとキャリパーの上下の隙間に余裕がありますね

私「費用をケチってフロント160mm用のマウント付けてるからですかね?」

私「じゃあ この機会に正規のマウントに変えた方が良いですね」

店「カップ&コーンの上下を入れ替えて薄い方を下にしてみましょう」

店「そうすればキャリパーが下がるので隙間は減ります」

店「パッドの当たる面積が増えるので効きは良くなると思います」

私「それで行きましょう!」

って事で組み替えてもらいました

 

店「パッドの今まで当たってなかった所が当たるようになるので一時的に効きが落ちます」

店「当たりが出ても効かなければ また考えましょう」

試乗してみると・・・

 

「ぱぁあおおおうぅっっっ~!!!」

 

鳴きまくり!

しかも効かない!!!

確かに言われた通りに効かなくなったので これから先は私の作業です

当たりが出るまで頑張って使います

って当たってなかった所が削れるまでの間なので すぐでしょうけど

 

さて ここからが本題!

試乗を終えて再び店長に言います

私「別件なんですがブレーキがワンテンポ遅れて効き始めるんですよ」

店「?」

私「レバーを引いてパッドがローターに当たってる感じはするんです」

私「感覚的に ほんの一瞬遅れて効き始めるんです」

店長おもむろにレバーを引きます

店「それサーボウェーブのせいですね」

私「サーボウェーブ?」

店「パッドがローターに当たるまで速く動いてそこからは強く引く為にタイコの位置が変わる機構です」

店「これが動くので一瞬遅れて効くように感じるんだと思います」

レバーを引いてみるとタイコの部分が確かに動きます

店「とりあえず動かないようにネジをいっぱいまで出しておきましょう」

って事で調整してもらいました

 

さてここから工作の時間です

先ほど出た『サーボウェーブ』で現行でも採用されている機構のようです

この機構をリムブレーキのVブレーキとカンチブレーキで説明します

Vブレーキとカンチブレーキのレバーが違うことを知っている方は分かりやすいかな

Vブレーキは引き量が多いのでレバーの支点から離れた位置にタイコが取り付けられます

その代わりワイヤーを引く力は弱いです

カンチブレーキはVブレーキより支点に近い位置にタイコが取り付けられます

ワイヤーを引く力は強いですが引き量は少ないです

 

・パッドに当たるまではVブレーキの引き量で速く動かす

・パッドに当たってからはカンチブレーキの引き量で強く引く

 

この組み合わせがサーボウェーブです

タイコの位置がパッドに当たるまではVブレーキ側

パッドに当たってからはカンチ側にタイコが移動するのです

 

上の写真は引き始めの位置でレバー支点から遠くの位置にタイコがあります

下の写真はパッドが当たって支点側にタイコが移動した状態です

このようにタイコが移動する一瞬をワンテンポ遅れていると感じていたようです

タイコの動きを規制するネジの位置でこの特性は変わります

 

さてこの機構が何故現在でも生きているかはキャリパーの違いにあります

現在この機構が採用されているのは油圧ディスクブレーキです

強く引く必要など無い筈です

これは引き量に関係しています

速く動かすと言う意味では同じなのですが そこからの意味が違うのです

ご存知のとおり油圧ディスクブレーキは軽い力で強い制動力を発揮します

ただディスクロードでは少しコントロールが難しいのでしょうか

そのためにパッドに当たってからは引き量(ディスクなら押し量?)を減らすのです

これによりコントロールしやすくなっていると言うのがシマノの謳い文句でした

 

ワンテンポ遅れるのが嫌なのでサードウェーブ機構を動かなくします

これが「動かないようにネジを いっぱいまで出しておきましょう」と言うことです

さてネジを動かないようにするにはネジが回らなければいい

つっかえ棒でも入れれば良いのでしょうけどスペースが狭すぎ

チューブをネジに巻いて回らないようにすることにしました

 

ネジはM4だったので内径4mmのチューブを購入

ピンクの方が内径4mm 外径7mmの燃料チューブ

半透明のほうは内径4mm 外径6mmのシリコンチューブ

とりあえず加工が楽なシリコンチューブで試してみます

まずは必要な長さに切り 縦に切断して取り付けられるようにします

 

作業がしやすいようにリリースできるタイラップでレバーを引いた状態で固定します

あらかじめホイールを外しておきレバーを目一杯まで引けるようにしておきます

 

因みにリア側のホイールを外すとスタンドが使えなくなるので私はこうしています

 

クイックだけをエンドに引っ掛けてスタンドに取り付けます

長さを微調整しながらチューブを取り付けました

 

振動などでネジが回ると思うので これだけしっかり巻いてあれば大丈夫でしょう

繰り返しの使用でチューブが取れたりしないかは要観察

まずはこれで様子を見ます

 

シマノのこういった機構の発想は嫌いではありません

ある程度の限られた条件で いかに高い効果を発揮させるか

または他社との差別化だと勝手に思っています

パラレルプッシュVブレーキは傑作だと思います

WH78シリーズのハブ側ニップルなど理屈にかなっていると思います

ただ今回のサーボウェーブは自分には合いませんでしたけどね

まだまだ個性的な自転車にしていくためにいろいろ考えていきたいと思います

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