京極夏彦:著『姑獲鳥の夏』を再読しました。
この世には不思議なことなど何もないのだよ---古本屋にして陰陽師が憑き物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。東京雑司ヶ谷の医院に奇怪な噂が流れる。娘は二十ヶ月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や榎木津らの推理を超え噂は意外な結末へ。
裏表紙 あらすじから
先日映画を見て、なんとなく物足りなくなって原作を読み直しま . . . 本文を読む
司馬遼太郎:著『梟(ふくろう)の城』を再読しました。
織田信長によって一族を惨殺された怨念と、忍者としての生きがいをかけて豊臣秀吉暗殺をねらう伊賀者、葛籠(つづら)重蔵。その相弟子で、忍者の道を捨てて仕官をし、伊賀を売り、重蔵を捕まえることに出世の方途を求める風間五平。戦国末期の権力争いを背景に、二人の伊賀者の対照的な生きざまを通して、かげろうのごとき忍者の実像を活写し、歴史小説に新しい時代を . . . 本文を読む