
もうすぐ映画が公開される『亡国のイージス』の原作をようやく読み終えました。
著者は邦画『ローレライ』の原作者「福井晴敏」です。
在日米軍基地で発生した未曾有の惨事。最新のシステム護衛艦〈いそかぜ〉は、真相をめぐる国家間の策謀にまきこまれ暴走を始める。交わるはずの無い男たちの人生が交錯し、ついに守るべき国の形を見失った〈楯(イージス)〉が、日本にもたらす恐怖とは・・・
裏表紙 あらすじから
上下巻ですが、それぞれで趣が異なります。
凄いですよ、序章だけで90ページあります。上巻はサスペンス・ミステリー色が強い構成になっています。北朝鮮、アメリカ、そして日本の間で繰り広げられる陰謀をベースに、海上自衛隊護衛艦〈イージス〉が乗っ取られるまでを、下巻は一転、潜入した男が如何にして、日本を守っていくか、を描いています。(上巻は『シュリ』、下巻は『沈黙の戦艦』的かも・・・)ネタバレになるのであまり書けません。
『終戦のローレライ』を読んだときにも感じたのですが、物語の展開等にアニメの影響を感じ取ることができます。エンターテイメント性に高いのですが、戦争を知らない1960年代生まれの特徴とでも云うのでしょうか戦争の悲惨さを描くまでには至っていません。アニメや映画の原作に向いているのかもしれません。(二人の邂逅・感応シーンはアムロと悪いララァかな)
物語の構成は見事です。特に上巻のどんでん返しには見事騙されました。
原作を読んでから見るか、見てから読むか、選ぶのは貴方です。(私は読んでからをオススメしますが)
映画『亡国のイージス』公式サイトはコチラ(原作を読まれた方だけにオススメします。キャスト紹介で既にネタバレ・・・信じられません。)
追記
今、映画の公式サイトにアクセスしてみました。宣伝の仕方から大体の構成が推理できそうです。
この作品の深みは上巻の前半にあるのですが、映画はどうも上巻2割、下巻8割の単なるアクションモノに成り下がる可能性大です。(外れてくれるとうれしいのですが・・・)
原作をまだ読まれていない方、映画を純粋に楽しみたい方は公式サイトに近寄らないほうがよいかもしれません。
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上下巻ですが、それぞれで趣が異なります。
凄いですよ、序章だけで90ページあります。上巻はサスペンス・ミステリー色が強い構成になっています。北朝鮮、アメリカ、そして日本の間で繰り広げられる陰謀をベースに、海上自衛隊護衛艦〈イージス〉が乗っ取られるまでを、下巻は一転、潜入した男が如何にして、日本を守っていくか、を描いています。(上巻は『シュリ』、下巻は『沈黙の戦艦』的かも・・・)ネタバレになるのであまり書けません。
『終戦のローレライ』を読んだときにも感じたのですが、物語の展開等にアニメの影響を感じ取ることができます。エンターテイメント性に高いのですが、戦争を知らない1960年代生まれの特徴とでも云うのでしょうか戦争の悲惨さを描くまでには至っていません。アニメや映画の原作に向いているのかもしれません。(二人の邂逅・感応シーンはアムロと悪いララァかな)
物語の構成は見事です。特に上巻のどんでん返しには見事騙されました。
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原作読まれましたら、番外編のような雰囲気のある短編集「6ステイン」も是非。
「ローレライ」と違ってこの作品は既に原作を読了状態なので観るのが怖かったりします。予告を観た時点ですでに「映像がペライ…」と感じているので、(迫力があるのは分かっていますが)映画館では観ないようにします。原作のある映画作品はどうしても原作と作品との比較に走ってしまいがちなので、先に原作を読むか、映像を観るかで、悩みますね。
公式サイト…すでに作品をエンタメの方向に持っていっているのが分かります。あと、主力登場人物が皆既に日本アカデミー最優秀主演男優賞経験者ばかりなのが別な意味でびっくりです。