
日曜日にファボーレ東宝で『大統領の理髪師』を観てきました。
主演は『殺人の追憶』『シュリ』『JSA』の「ソン・ガンホ」、共演に『オアシス』『ペパーミント・キャンディ』『浮気な家族』の「ムン・ソリ」。
僕の名は『ナガン』。平凡だが苦労せず長寿になるという(楽安)という願いが込められているらしい。ぼくのお父さんは『ソン・ハンモ(ソン・ガンホ)』、孝子洞で理髪店を営んでいる。お母さんの『キム・ミンジャ(ムン・ソリ)』が見習いの頃数ヶ月で実家に戻る予定だったのが無理やり口説いて僕を授かったらしい。
町の人たちは大統領官邸がある青瓦台のお膝元である僕たちの町に誇りを持っていて、単純にその時の政府・大統領を疑いもせずに支持していた。
僕が小学生になった頃、店の中に新しい大統領の写真を飾った。そんなある日黒塗りの車から怖そうなおじさんが店にやってきた。おじさんは店の中を眺めるとお父さんに理髪セットを準備して自分と来るように告げた。それがただの床屋さんだったお父さんの人生が変わった日だった・・・
韓国映画らしい映画だと感じました。
大まかな流れは韓国近代史にのっとって描かれています。前知識として韓国の歴史が頭に入っていると、より一層楽しめるかもしれません。(公式サイトに簡単な略史が載っています。)
韓国の混乱の時代を描いているので、普通ならば重たくなりそうですが、『ソン・ガンホ』をはじめ出演陣がユーモアたっぷりに演じています。
不当選挙や政変・クーデター・・戦争・暗殺など国が揺れ動く時代に翻弄されながら、ひょんなことから大統領がかかわるようになりながらも普通に暮らそうとする家族をコミカルに描いています。
いまやシリアスからコメディまでいろいろな作品で存在感を見せ付ける「ソン・ガンホ」が、学は無いが人のよい、周りに流されながらも普通に暮らしていた男が国にかかわる事になり、やがて国から受けた仕打ちに耐えながら家族の為に生きる、そんな男を演じています。いい感じでおなかも出ていて外見も役柄ピッタシでした。
『ムン・ソリ』がその辺にいそうなおばちゃんを普通に演じていました。これまで衝撃的な役柄が多かっただけに新鮮に見えます。(『ペパーミント・キャンディ』でどの役ででていたか貴方は分かりますか?)
これまで多少韓国映画を観てきて少しは韓国の歴史に触れてきましたが、韓国の悲劇の時代の一ページを否定するわけでもなく、市民が生きてきた事実として描いています。なんだかんだと市民は強いですね。事前に多少の歴史を知っておくだけで結構笑えると思います。(逆に知らないと笑えるシーンがわからないかも・・・)
評価 星 よっつ
公式サイトはコチラ
・大統領の理髪師@映画生活
P.S.1
史実を皮肉っているので、どちらかというと韓国通の方じゃないと評価は低くなるかもしれません。
P.S.2
『ソン・ガンホ』1967年生まれ、という事は私より年下だ・・・改めて気づきました。
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僕の名は『ナガン』。平凡だが苦労せず長寿になるという(楽安)という願いが込められているらしい。ぼくのお父さんは『ソン・ハンモ(ソン・ガンホ)』、孝子洞で理髪店を営んでいる。お母さんの『キム・ミンジャ(ムン・ソリ)』が見習いの頃数ヶ月で実家に戻る予定だったのが無理やり口説いて僕を授かったらしい。
町の人たちは大統領官邸がある青瓦台のお膝元である僕たちの町に誇りを持っていて、単純にその時の政府・大統領を疑いもせずに支持していた。
僕が小学生になった頃、店の中に新しい大統領の写真を飾った。そんなある日黒塗りの車から怖そうなおじさんが店にやってきた。おじさんは店の中を眺めるとお父さんに理髪セットを準備して自分と来るように告げた。それがただの床屋さんだったお父さんの人生が変わった日だった・・・
韓国映画らしい映画だと感じました。
大まかな流れは韓国近代史にのっとって描かれています。前知識として韓国の歴史が頭に入っていると、より一層楽しめるかもしれません。(公式サイトに簡単な略史が載っています。)
韓国の混乱の時代を描いているので、普通ならば重たくなりそうですが、『ソン・ガンホ』をはじめ出演陣がユーモアたっぷりに演じています。
不当選挙や政変・クーデター・・戦争・暗殺など国が揺れ動く時代に翻弄されながら、ひょんなことから大統領がかかわるようになりながらも普通に暮らそうとする家族をコミカルに描いています。
いまやシリアスからコメディまでいろいろな作品で存在感を見せ付ける「ソン・ガンホ」が、学は無いが人のよい、周りに流されながらも普通に暮らしていた男が国にかかわる事になり、やがて国から受けた仕打ちに耐えながら家族の為に生きる、そんな男を演じています。いい感じでおなかも出ていて外見も役柄ピッタシでした。
『ムン・ソリ』がその辺にいそうなおばちゃんを普通に演じていました。これまで衝撃的な役柄が多かっただけに新鮮に見えます。(『ペパーミント・キャンディ』でどの役ででていたか貴方は分かりますか?)
これまで多少韓国映画を観てきて少しは韓国の歴史に触れてきましたが、韓国の悲劇の時代の一ページを否定するわけでもなく、市民が生きてきた事実として描いています。なんだかんだと市民は強いですね。事前に多少の歴史を知っておくだけで結構笑えると思います。(逆に知らないと笑えるシーンがわからないかも・・・)
評価 星 よっつ
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P.S.1
史実を皮肉っているので、どちらかというと韓国通の方じゃないと評価は低くなるかもしれません。
P.S.2
『ソン・ガンホ』1967年生まれ、という事は私より年下だ・・・改めて気づきました。

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もしソン・ガンホが自分より年下だったら
私もきっとプチショックです。
微妙に年上でしたが。でも同世代だ~
嬉しいような、哀しいような・・・
あのお腹だから結構年いってるように見えますね^^;
史実を皮肉った部分は確かに知ってたほうが楽しめますよね。私自身は知ってることも知らないこともあったって感じで勉強にもなりました。
ただこの作品の良さは描かれている家族愛にもあると思うので、これから観る方にはぜひその部分も味わってきてほしいなと思います。
私もシュリが最初の韓国映画でした。
でも結局ソン・ガンホの映画を一番たくさん観ているような…
同じ映画のトラバはたくさんあるようなので、ソン・ガンホの新作『南極日記』のほうの情報をトラバさせていただきます。
確かに、韓国の歴史が頭に入っていた方が、「分かる」場面はたくさんありますね。(もちろん、知らなくても十分楽しめますが)
ということで、こっちに自分なりにまとめてみました。→http://ratio.sakura.ne.jp/archives/2005/04/04203256.php
ご参考まで。
今回は無事TB返しできましたので、よろしくお願いします。
実は…私もファボーレで観ました…
映画を観て、よくわからないながらも知ることが多かったです。
今でも。
「接続」を観たときに兵役について知ったりね。
この作品で私はカナリ
オ・ダルスが気になってます
恋愛ものでもない、家族愛がテーマの映画でしたね。
最後には、なぜか心があたたかくなりました。
この時代の韓国の歴史がわかるような映画でしたが、
とても観やすかったです。
>韓国の悲劇の時代の一ページを否定するわけでもなく、市民が生きてきた事実として描いています。
確かに! イルボンでもそんな作品が生まれてほしいです。
私の通ってる韓国語教室の教材として
ビデオで見ました。
良く見ると、映画の冒頭の方では頭音にリウル(R)が使われる古い発音が使われていたりと、見てて良い勉強になりました。
事前に、韓国の歴史とか予備知識があれば、特に楽しめると思います。
ソンガンホ氏の出演している映画を初めてみたのですが、
演技が上手くて感動~☆「シュリ」とか彼が出ている映画をもっと見たいと思いました。
この映画、ソンガンホ氏以外の人がやったらどうだっただろう?って思ったけど、あの名演技!やはり彼でなくてはダメですよね~。
(*^.^*)エヘッ