この年になってわかることが沢山ある
父親が 会社から手を引いて自分にバトンタッチ
その数か月後に 湾岸戦争
アメリカの景気がガタ落ちで 受注していた金型がすべてキャンセル
7割強だった
仕事が亡くなった瞬間に奈落の底
結局のところ バブル期になる直前にダウンしたのだった
そこで、助け船を父親に願いしたが「カッコ悪い」の一言だった
今考えれば ただの人だった
社長と言っても景気に乗せられただけ
後始末はこっち
大変だった
だが、そのおかげで今の考えがある
いま頑張れてるのはその時の奈落の底を知ったから
偉大だと思っていた親父
だが、今やっとわかった
単なる「人」だったことが
恨んでなんかいない、全て自分の人生
いやなら逃げればよかったのに、それはしなかった
よかった いろいろ経験出来て
この年になって心が平穏になった