100の家族があれば100の姿がある
どれも間違っていなく、どれも本当だ
病院から連絡でレッスンを辞め 様子を見に行く
何年ぶりだろうか?実母の顔を見たのは
仲が良くはなかった
随分と長い間話もしたことがない
まともに話したのが、30年前になるだろう
看護師さんに本人を前に説明を受けいつ亡くなっても不思議ではないと言われベッドの横で見ている自分は妙に冷静
悲しくもなく 何も思わず「順番だ」としか思わなかった
看護師が母親に声をかけた「息子さんお見えになったよ」と
すると 人工呼吸器をつけた顔が左右に動いたんだ
看護師さんが、動いたのを見て「何かあったら連絡します」といってくれ 仕事に戻ろうと車を動かした
すると、「病院に戻ってください」とのこと
病院に戻ると、先ほどの看護師が「病室を出てすぐに急変して 心停止しました」と
なにかに操られているかのよう、死を目前に「じゃ!」と言っていたのか
そこから バタバタ
悲しくもなく、ただ今までの感情(嫌な)が引き波のように去っていった
不思議なもんである
どれもこれも 現実 変えようのない事実
目の前にあるのが 本当の亡骸
次は、自分の番がくるんだろう