じいちゃん、ばあちゃん、両親、叔母、兄のいる
ごく普通の家庭で生まれた
弟も2人生まれた
生まれてから4年が、ウチの人生で1番幸せだったんだと思う
4才で父親の借金が理由で両親が離婚
母親の実家に引っ越した
祖父は勝手に母親を連帯保証人にして逃げた父親を心底嫌い
その男の遺伝子を持ったウチらを嫌った
毎日のように酒を飲んで暴れ
ウチらに暴力を奮ってきた
いつも庇ってくれた祖母が大好きだった
ウチが小学に入学する2ヶ月前
祖母は死んだ
祖父の暴言に耐えられなくなっての自殺だった
農薬を飲んで納屋の屋根裏で亡くなっていた
全て大人になってから知った事だけど
祖母が亡くなった日の朝
雪が積もって真っ白な庭を走り回る大人達の姿だけは
今でもはっきり覚えている
小学1年の5月に祖父から逃げて母親と兄弟で夜逃げした
ランドセルとリュックを持って車に乗って
5人で暮らし始めた