先週末、いちご狩りした後のこと。
九度山駅に戻るね。
青空が広がる〜
九度山町が町家の人形めぐり というのをやっていて雛人形や武者人形を
飾ってくれてる。 楽しく見ながら帰る。
ここは道の駅 特設会場
特大のお雛さん 誰が作ったの? かわいい〜 レベルタカ。
吊るし飾りは手作り?
懐かしい御殿雛(中央)もありました。
やんふうの母が御殿雛飾りを持っていて(やんふうの生まれ育った家は極貧だけど母親の実家が戦前のお金持ち)
藤を持った踊り子さんらしき人とか、やけに登場人物が多かったわ。
だから部屋数というか渡り廊下が長かったと思う。
思う。というのはやんふうの家にはカメラがなかった。
両親が説明書を読んで理解する能力も買うお金もなかった。
うちの姉妹、赤ちゃんの頃から写真は一枚もない。
なんなら、母の赤ちゃんころ写真館で撮ったのが家族内で一番の最年少。
父親は知らん。
ぼんぼりは本当の鉄製燭台で燈明をつける。
じっとこの灯りを見ているとあら不思議?
不思議の国のアリスのように小さくなったやんふうはこの御殿にはいるのさ。
トントントンと階段上がって、
「雨が降ってきましたから御簾を下ろしましょう」
とか言って遊んでたわ。
母は生まれた日から小学校入学までお祝い事をどんなことして、何をもらったか、を
大福帖のような和紙綴りに墨書きでびっしりと書かれているの見てやんふうは驚いた。
当然、初節句の雛人形も書いていた。
それより何より帳面の美文字はどなたですの?も驚いた。
そして見栄っ張りのやんふうは、自分がやってもらったことをなんで娘にはしてくれないのよ!と怒ったわ。
年老いて動けなくなった母は字の読み書きもカメラ撮影もできなくても
ハタから見たら「お年寄りだから」で誤魔化せるようになった。
まして娘にアレコレしてあげるなんて娘も歳を取り過ぎた。
と、しんみり思い出した。