御器所のそばの瑞雲山龍興寺様(非公開)の観音様を観させていただく機会をいただきました。
この観音様はいわく付きで、昭和初期に大英博物館の当時館長のブリジスさんが法隆寺の百済観音像をご覧になって感動し、東京博物館に復刻をご要望されたそうです。これに応ずるため仏像や文化財の彫刻修理の大家だった新納忠之介さんに製作依頼、新納さんはまず上半身の模刻を製作しこれをもとに2体全身像を製作して大英博物館と東京博物館に納入したのですが、そのもとの上半身の模刻がこれです。4~50年くらい前に当時の住職が「骨董屋」で購入し、後に下半身と手を作り付けられました。ちなみに周囲の紐は地震で倒さないためだそうです。
当たり前ですが、法隆寺の百済観音像の雰囲気が濃厚に出ていました。
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